オルタナティブ・ブログ > 細島誠彦ブログ【参謀の戦略眼】 >

会社がなすべき当たり前のこと、人がなすべき当たり前のことでありながら、多くの人ができていないことを、いかに行うかを考えるきっかけになればと思います。高杉晋作の辞世の句でもある「おもしろき こともなき世を おもしろく」をブログ名に、日々普通に起こっている会社や社会での出来事を、いかに考え対応すべきかという視点で書いていきたいと思います。

ポジティブな「諦める」

»

ひろさちやさんの本に書かれていた。
うろ覚ええなので、正確さは欠くかもしれないが、
このようなことが書かれていた。

「諦める」というのは、
「どうにもならないことを明らかにすること」
らしい。

そう捉えると「諦める」という言葉のネガティブな響きは、
ポジティブなものに変わっていく。

例えば、会社でのこと。
会社というのは、重要事項の最終判断は社長に委ねられる。
組織のトップであり、会社の全責任は社長にあるからだ。
その人が判断した以上、それは「諦める」しかないことになる。

例えば、人との関係。
自分がすごく気に入っている人であっても、
相手はそうでもないという状態。
このバランスに悩んだとしても、それはどうにもならない。
それは「諦める」しかないことになる。

人が考えること、思うことに影響は与えられたとしても、
人の心のなかのことはどうにもならない。
それは、自分の心さえ同様だ。
いろんな感情が、思おうとしなくても勝手に湧き上がる。
自分を含めた人が、何を思うかということは、
すべては「諦める」しかない。

しかし、この「影響は与えられる」可能性は忘れてはならない。
大前提となる「万策を尽くす」ということをしなくてはならない。
前述の会社の例から言えば、
いかに、こうすべき!ということがあり、
企画書や説明書、分析などを通して、
社長にできることを全てやったとして、
それでも、全く正反対の判断を社長が下せば、
それは「どうにもならない」ことであり、
そのとき初めて「諦める」しかないことになる。

ポジティブな「諦める」ということを頭に入れておけば、
大きなダメージを受けなくて済む。
ストレスも軽減できる。
怒りも軽減できる。

気をつけなくてはならないことがある。
「万策尽くす」と言っても、人と人の関係性で、あまりやりすぎると、
ストーカーだったり、単なる嫌がらせになりかねない。。。

その場合は、人がどう思おうが、
「気にしない」
という別の技を覚えた方がいいかもしれない。。

Comment(0)