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嫌なヤツではだめなのか? 映画「スティーブ・ジョブズ」試写を観て

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嫌なヤツではだめなのか?

インターネットのおかげで私達はいとも簡単に何でも知ることが出来るようになった。
一人の人間の生い立ちから私生活に関する細かい出来事、そして人間性まで。

それが全て正しい情報かどうかなんて誰もわからない。正しいのか間違いかなんて、誰もさして気にしない。知るということにしか興味がない。

スティーブジョブズという人間は "過去に誰かが想像した未来ではなくて"、"過去に誰も想像できなかった未来"を創った。

彼がどんな生い立ちで、どういう人間性の持ち主であったか、周りの人間にどのように接して、どう思われていたかなんて、"彼の創り出した未来"に比べればどうでもいい事ではないか。

未来を創り出した、パワー、情熱、発想力。それらが一体どのようなものであったのか。その事だけを未来を生きている私たちが知ればいいのではないか。彼が父親としてどうだったかとかいう超個人的な情報は必要なのだろうか。

上記は、いっしょに映画「スティーブ・ジョブズ」(2.12公開)試写に行った妻のブログでの感想だ。

こればアカデミー賞をねらう映画だ。そういう意味ではよくできている作品。人間ドラマをフィーチャーしているものそれゆえだろう。Facebook創業者ザッカーバーグを描いた映画「ソーシャルネットワーク」のアーロン・キーソンが脚本のスピーディーな会話劇だ。一方で、予備知識がないとついていけない面があり、一般向けではない。

理屈を書いたが、一言で表すと「intense」=強烈だ。新製品発表会でのジョブズの様が待ったなしの展開で描かれている。隣に座っていた、ジョブズと仕事をした経験のある紳士は、あの通りですよ、ホントと語っていた。

嫌われる鬼才が世界を変える、その瞬間を少しだけ感じられたかもしれない。

昨日WiLの集いで、IDEOのTom Kellyさんが、Smart, Hardworking, and Niceになろうとし過ぎと指摘していた。それではクリエイティブなことはなかなかできない。ジョブズのようにextremeな人が、生き方が、あってもいい、いや今の日本には最も必要なんだと思う。若い起業家予備軍も、大企業の新事業担当者も、遠慮なきイノベーションのエッジに触れる機会としてもよいかもしれない。

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