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aeru矢島社長が優勝のDBJ新ビジネスプラン コンペティションで感じたこと

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今日は四回を数えるDBJ新ビジネスプラン コンペティションに足を運んだ。応援しているaeru矢島里佳社長が優勝すると確信して会場に行ったが、実際に優勝するとほっとしたような気もした。

P1000016a.JPG左から、女性起業大賞のaeru矢島さん、女性起業優秀賞の日比野さん、地域未来賞の坪内さん

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受賞する矢島さん

今回、感じたことからいくつか。

審査委員の日経ビジネス編集委員の山川龍雄さんが、4階に渡り審査した女性起業家から感じた点として、男が真似できないような値段の付け方をあげていた。男は競争やら気にして、自らの商品の価値はどっかにいって、価格競争をするから、デフレの原因をつくってもいるとのコメント。全般的にそれはよくあることで、男の経営者は相対界に生きていて、特にこのところの女性起業家はそんなことはなく、最高の商品だからと一見すると高い値段をつけている。これは、小生が昨年12月頭に起業&モデレーターした「明日をつくる女性起業家」イベントのパネルでも確認されたことだ。いまさら言うことでもなく、女性起業家が面白い理由のひとつ。だから小生はほういった連載をやっているのだ。

良くも悪くもお役所であり大金融機関・・・そういうところが頑張ってイベントをやり表彰しているのは社会的にとても意義がある。ぜひ継続していただきたい。が、entrepreneurialとは程遠い雰囲気で、ドブネズミとも言われたダーク・スーツに埋め尽くされ、役人・政治家の示唆と刺激に乏しいスピーチが多く、10人のファイナリスト=女性起業家が主役なのに、なんだかな、という雰囲気だった。ま、これをやっているだけでも賞賛ものなので、今後の進歩を期待したい。

と言ったが、例えば、準優勝の日比野好恵 BBSTINEデザイン心理学研究所 社長は、支援者の方と涙を流しておられ、この賞も人生を変えるきっかけをつくっているのだなと思った次第。「研究をお金に代えていいのか、ずっと悩んでいた」という日比野社長の背中を押した本イベントからは、細かいことはいいから、やはりどんどんやるのが先決だと感じた。

今回応募して、なんで~と泣き顔の起業家もいた。受賞してもおかしくない位の人だ。しかし矢島さんも、かつて落選しての再挑戦だ。賞というのは水物で、受賞したらそれでいいというものでもない。第三回は300人+、今回は400人+が応募したという。こういうチャレンジする機会がもっと色々と出て来ればいいと思う。

とにもかくにも、矢島里佳ちゃんおめでとう!

参考記事:

矢島里佳 和える社長「21世紀の子どもたちに、日本の伝統を繋げたい」

矢島里佳×遠藤貴子×村田マリ  明日をつくる女性起業家イベントレポート

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