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BLACK著「TEDスピーカーに学ぶ「伝える力」 魂を揺さぶるプレゼンテーション」を読んだ

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BLACK著「TEDスピーカーに学ぶ「伝える力」 魂を揺さぶるプレゼンテーション」を読んだ。今晩2014年 3月15日(土) 22:00 - 22:58のNHK 『スーパープレゼンテーションSP 世界が認めた日本人』に登場するので、そちらもどうぞ。

一年前に、小生のブログで「TEDで感動のパフォーマンス BLACKさん凱旋お祝い会は感激の集い」書いたように、日本人初のTED登壇者の凱旋は感動的だった。

その貴重な体験を余すところなくシェアした本書。「伝わるプレゼン術」と帯にあるが、それだけにとどまらず、構え、そして生き方、あり方のヒントになるものだ。

本当の自分をみつける

心の底に住む本当の自分と真剣に向き合う

本当の自分とともに生きる

とBLACKさんは語り、すると

伝える力が増し、人生が楽しくなる

と言う。

本書は、細かなプレゼンの準備や技術などについてもライブ感豊かに書かれているが、根底に流れるのはこういった本質論だ。

また、BLACKさんは、

プレゼンテーションはコミュニケーションである

と主張する。プレゼンしっぱなしではダメなのだ。そういえば、ある経営コンサルタントが、不安だからプレゼンに頼るといった現象を言っていたのを思い出す。インタラクティブな議論では、何が飛んでくるか分からないから、ディフェンスのためにプレゼンに頼ってしまうということだ。これでは本末転倒なのだが、多くの人のプレゼンに対する心理の一面を表している。つまり、一方向に留まっているのだ。

このように本書は、単なるプレゼンのハウツー本ではなく、一段高いものとしてプレゼンに取組み、人生の活動の大切な一部としたBLACK氏の魂が込められたものだ。

数年前からresilience(レジリアンス=再起力、回復力)という言葉をよく目にするようになったが、これは生きる上でのキーワードの一つだ。BLACKさんは再起力のお手本であり、その体験が血肉になりいまの彼をつくっている。子供の教育に力を貸して欲しいと言われるゆえんだ。

また、TEDでの日記に、TEDってどんな場だというお話が生々しく記されている。場自体がスペシャルなんですね。

BLACKさんのブログ

参考記事「SEから世界一に返り咲き 「TED 2013」に唯一出演した日本人・BLACKさんのヨーヨーと“再起”」ITmedia ニュース 、

これです、TEDでのパフォーマンス。

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