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一周年を迎え連載「明日をつくる女性起業家」について振り返る

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とりあえず半年ということで始めた講談社・現代ビジネスでの連載「明日をつくる女性起業家」ですが、好評につき継続させていただき、ほぼ一年が経ち、これまで紹介した女性起業家は11人を数えました。

昨年の終わりに完結したダイヤモンドオンラインでの連載「インキュベーションの虚と実」とは趣を異にしたものです。

【参考】日本の閉塞感を打ち破れるのは女性起業家だ! 男性にはない自由さと生命エネルギーに要注目|インキュベーションの虚と実|ダイヤモンド・オンライン
 
単にいまの事業にとどまらず、「人」にスポットライトをあて、子供の頃からこれまでのストーリーや、なぜこの事業をやるのかという根本的な問い、そしてこれからどこに向かうのか、伝えたいことは何か、という展望などについても、インタビューするという、いささか欲張りな企画です。
 
勢い、一般的なオンライン連載よりも長い原稿になり、読み手には若干の根気をお願いすることになり、その辺は申し訳ないのですが、それだけ内容充実で当該起業家をよりよく理解できるのではと思います。
 
小生のコメントを付記する形式ですが、他にはあまり見られないスタイルでもあり実験的に取り組んでいます。ご意見あればお教え下さい。
 
11名とも、いまの事業に取り組んでいるのは、ちゃんと理由がある、あるいはビビっとスイッチが入って邁進した方がほとんどです。ストーリーは人それぞれですが、「あなたはなぜこれをやっているのですか?」という問いに即答できる方ばかり。起業しようか迷ったり、起業してからテーマを探すというものでもありません。この辺は男性起業家より顕著ですね。
 
生き方の中にその答えがあり、インタビュー中にカメラマンの方が面白い!と反応することもしばしばです。当の女性起業家には、なんで私の子供の頃とか個人的な話にこれだけ字数を割いてるのか、面白くないのでは?と言う方もいます。少なくとも筆者としては面白いのです、これが。
 
また、ある読者から経済規模からして本荘さんはどうとらえているのか?と聞かれたこともあります。個別の事業をみると、大規模企業への急成長をめざすより、やりたいことを目指す自分らしいアジェンダの会社が多いです。しかし、社会へのインパクトでみるとポテンシャルはあると思います。だからこそ、彼女たちの人生の断面を記しているわけです。
 
小生が著書「ザッポス伝説」を日本に紹介した米ザッポスCEOトニー・シェイと彼らの社会啓蒙活動でもあるDelivering Happiness(皆に幸せを実現しようというソーシャル・エンタープライズ)では、「Inspire and Be Inspired」とよく言っています。読者の方々が、本連載を通して多少なりとも触発されれば幸いです。彼女たちに刺激を受けて、これに続く人たちが出てくれば、掛け算で社会にインパクトが生じるでしょう。触発の連鎖が起こることを期待しています。

12回以降=二年目は既に4名は決めてますが、オモロイ方々がまた登場するのでお楽しみに。その次はどなたにインタビューしようかな、と小生も楽しみです。

皆さまのご愛読、ご意見、ありがとうございます!

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