文系学部からITベンチャー企業へ進んだ男が考えていること、感じたこと、未来のことなどを書きます。

EMSの今後と台湾有力企業

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EMSはこれからも伸びていく業界だと思います。
今後のビジネスにおいてますます話題が出てきそうなので、ここで書いてみます。

EMSとは

EMSとは、Electronics Manufacturing Serviceの略で、電気機器の受託生産サービスのことです。
よく下請けと混同されるのですが、EMSは契約を基にして量産規模でのロット生産業務を行う点が特徴で、
独自に部材調達や設計、配送などの製造業務以外の工程にも入り込んでいき、スケールメリットを活かす場合もあるため、現在拡大しています。
つまり、製造に関わる一連業務のアウトソーシングです。

EMSの有力企業

この分野は特に、台湾や中国の企業が有名です。
規模で見ると、東洋経済新報社業界地図2019によると、

  1. 鴻海精密工業【台湾】(売上高:17兆円 純利益:5036億円) 
  2. ペガトロン【台湾】(売上高:4.3兆円)
  3. ウィストロン【台湾】(売上高:3兆円)

となっており、全て台湾企業が占めています。これは、台湾の高い技術力や積極的な投資があるためです。

鴻海精密工業(ホンハイ)

鴻海(ホンハイ)は、モトローラ、ノキアの携帯電話の生産受託から、任天堂Wii、AppleのiPhoneを生産するなど日本人の手元にもある端末にも大きく関わっています。
日本では2016年のSHARP買収で一気に知名度があがりました。

『鴻海、払い込み完了 シャープ買収』2016/8/12 14:00 日本経済新聞 電子版 https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ12H71_S6A810C1MM0000/

iPhone以外にも、今後はIoTや電気自動車などの生産受託も積極的に行っていくそうでますます規模が拡大していくようです。 ちなみにEMS業界の全体規模は43.3兆円にものぼるそうです。
(比較:ゲーム業界は10.9兆円、半導体は44.8兆円、広告産業は64.2兆円)

ペガトロン

2位のペガトロンは、廉価版モデルの生産受託で成長しているようで、例年9月にはAppleが新製品を出すのが恒例ですが、 その際のiPhoneの廉価版の生産受託をまかなうために売上を伸ばしているとのことです。
(鴻海は廉価版の製造は行わない方針)

『廉価版iPhoneの製造受注で注目の台湾企業「ペガトロン」の強み』Forbes JAPAN https://forbesjapan.com/articles/detail/22689

Appleは鴻海への生産依存を下げているようで、そのためにペガトロンが成長できているという構図になっています。

ウィストロン

3位のウィストロンもiPhoneなどの生産受託で成長していたのですが、2018年3月に
Appleが認可していない部品を使用してiPhone8 Plusを組み立てていたことが発覚し、2週間の製造中止を命じられているためか、
新型iPhoneの生産からは外れるようですので、大口顧客を失ってしまった形になるのではと思います。

Wistron、iPhone9の組み立てから外れる見通し~3月の品質問題が関係か
https://iphone-mania.jp/news-217964/

EMS企業は、今後スマートフォンだけではなくスマートスピーカーやVR機器など次々に出てくる新しいデバイスで活躍しそうです。
市場規模もとても大きいため成長産業ではあると思っていますが、
気になる点は利益率の低さです。
鴻海精密工業は2〜3%です。
比較のために書くと、Appleは30%弱、パナソニック5%、富士通4.5%と、日本のメーカーと比較しても売上高は桁が違うのに営業利益率で見ると低い状態で、
Appleの製品が出荷延期などということになれば直接の影響を受けるというリスクもはらんでいることは覚えておいたほうがいいかもしれません。



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