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仮想知的労働者(RPA)は中小企業を救うか

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みなさん、仮想知的労働者という言葉はご存知でしょうか。
ITの世界では、Robotic Process Automationの略、人がPCを利用して行なっている動作を、そのまま自動化する取り組みで、仮想知的労働者とも呼ばれています。
今までの自動化とは違うのは、マクロが一つのソフトウェアに閉じた世界だったのが、RPAではPCの操作全てを自動化できますので、メールを開いて必要な情報を取得し、PC上のソフトを使って加工し、それを販売管理ソフトに入力すると行った一連の作業が全てを行うことができます。つまり、人の代わりに受注業務などを行うことが出来ることから、このように呼ばれています。
最近はクラウド型サービスも出てきておりますが、通常はPC上で動作します。つまり、PCさえあれば24時間365日働くことが可能で、賃金も電気代のみで働く、まさに理想の社員なのです。中小企業では、人手を増やしたいけど、人件費は抑えたいというところがほとんどではないでしょうか。仮想知的労働者、つまりRPAは、今までパートやアルバイトを使って行なっていたような単純なPC作業は、置き換えることが出来ます。

では、良い点だけでしょうか?
当然、導入にはソフトの購入費用が数百万掛かります。まあ、これは、社員1人の1年分給与で十分投資は回収できます。
一番怖いのが、業務の実施状況が見えなくなることです。今までは何らかの不具合を人は気づくことが出来ましたが、RPAは想定外の事には対応出来ず、しかもブラックボックス化されているため、問題の発見が遅れる可能性があります。また、RPAを利用するにしても、全ての業務が自動化出来るわけでもないので、これらを分析する必要もあります。いくらプログラミング知識は不要とはいえ、RPAを使いこなす知識も要ります。さらには、動作しているPCの不具合で業務が止まるリスク、ブラックボックス化されたが故に将来RPAで行なっている業務内容を理解できる社員が居なくなってしまうリスク等、良い話ばかりではありません。
従って、導入時には、これらの問題の対策を検討できる外部の専門家に頼むのが一番の策かとは思います。

今は、ルール化できる簡単な判断のみしか実現することは出来ませんが、将来的にはAIと組み合わせることによって、人と全く同様のことが出来る可能があると予想されています。従って、20世紀にはブルーカラーの作業がが自動化れたように、今回はホワイトカラーの作業も自動化されるという、まさに革命的なことが密かに起きようとしています。

人を増やしたけど人権費は抑えたい、業務の効率を計りたい、こんな中小企業にとって、仮想知的労働者を採用しない手はありません。是非、一度検討されてみては如何でしょうか。

追伸
創造力、これが今後の知的労働者には一番重要な能力ですね。

オフィス情報システム

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