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ドラクエとコスプレの関係性

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六本木ヒルズで開催中の「ドラクエ展」に行ってきた。
初代ファミコンと同級生の私はまさにファミコン世代(厳密に言うとスーファミ世代か)。
ドラクエ展、その響きだけでニヤニヤしてしまうではないか。

展示会では、手書きの仕様書に自らの冒険の思い出を重ね合わせたり、
鳥山明氏のキャラクターデザインの絶妙さに関心したりできる。
社会現象にまでなったゲームの価値の源に触れられる、
ドラクエをやったことがある人も、ない人もお勧めできる展示会である。

週末、ドラクエ展が開催されている六本木ヒルズ周辺には
ハロウィンということで仮装をしている人がたくさんいた。
(ドラクエの歴代の勇者のコスプレをして展示会に訪れている人たちもいた)


...はて、ハロウィンって日本人がこんな大々的に参加するイベントだっただろうか?
私が疎いだけ?10年くらい前に、仮装をしている人をこんなに見たかというと、そんなことはないと思う。


それはおそらく、近年のサブカル文化の広まりにより、
コスプレが世間に認知されてきたからではないだろうか。
ケルト人の1年の終わりが10月31日で、その日は死霊や精霊が出てくると信じられていたので魔よけの為に仮面を被って...
なんてことを知っていて仮装をしてる人は極少数であろう。


そのコスプレ、けっこうドラクエと関係があるのではないだろうか。
ドラゴンクエストは1986年に発売された日本初の本格的RPG。
RPG = Role(役割を) Playing(演じる) Game = ごっこ遊び である。
ゲームの中の主人公になりきってその一生を追体験する。
主人公を"被って"ゲームの世界の住人になるのである。

欧米のRPGでは自分自身がゲームの中に入り込むのに対して、日本のRPGはできあがったキャラクターを"被る"。
自我を出すよりもシンクロすることに重きを置く日本人の精神は、
ドラクエの出現以降積み重ねられたRPGによっても加速させられているのである。

コスプレも、キャラクターの格好をすることでそのキャラを"被る"。
被るのは容姿、性格、ストーリーの世界観それ自体である。
まさにごっこ遊び。
ドラクエに象徴されるRPGは形を変えてここにも根付いている。

コスプレ文化を先導しているのはドラクエ世代と重なっている。
"被る"ことに慣れた世代なのである。
幼少の頃の冒険は、今も姿を変えて続いているのかもしれない。

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