車載ソフトウエアの標準化団体、JasPar(Japan Automotive Software Platform ARchitecture)に三年間参加してきましたが、2/4、発表会がありました。

EDN Japan に記事が出ていました。

「JasParが車載制御基盤ソフトウエアの開発成果を発表、試作車も披露 ...」http://ednjapan.rbi-j.com/news/2010/2/6279

Jasparsmall ぼくは、当日はショールームにて、パネル展示とデモンストレーションを担当しました。写真は、展示終了後、標準実装(Basic Software)開発のチームとツール開発のチーム、その場にいたデモ要員のみんなで撮ったものです。みなさんいい顔していますね。3年間の開発で、途中はかなり厳しい場面もありました。最後にはうまく成果が出せてよかった!という顔です。

日本の自動車のソフトウェア開発は、カーメーカー毎の縦割りの産業構造になっています。同じ機能の開発であっても、それぞれの系列ごとに多重開発しているのです。このコストを、非競争領域として共同開発し、空いたリソースをもっと創造性のある開発に回そう、という発想がJasPar。今回は、ソフトウェアやツールの開発を業界横断的に行なうことができるという機会に恵まれました。

成果は、実際に作った「モノ」もさることながら、経験や知識、人脈といった無形物が大きい。普段は全くコミュニケーションする機会がない他の系列の人、半導体メーカー、Tier1、カーメーカー、ツールベンダーなどさまざまなレイヤーの人と1つの目標に向けて行動した、という経験が大きいと思うのです。その中で、競争領域を認めながらも、できるだけ標準化して行こうと考えたこと。障害が出たら、会社の枠を越えて原因を探したこと。一社の利益でなく、参加している会社や業界の利益を考えたこと。一緒に時間をすごした「なかま」を作れたこと。これらは、とてもよい経験になりました。

Judeautoこの中で、チェンジビジョンは JUDE(astah*) を基盤に、システム設計ツールを開発しました(CAN/FlexRayネットワークトポロジ, EUC配置, ソフトウェアコンポーネント配置、コンポーネントの振る舞い)。JUDE の使い勝手を活かして、操作性のよいツールが開発できたと思います。CADdb データの取り込みや、FlexRay スケジュールパックを指定した自動設定など、既存資産をうまく活かしたり設定効率を高めるような工夫も随所にあります(左図をクリックで拡大)。

なお、チェンジビジョンからも、今回開発した成果の製品化計画についてニュースリリースしています(ニュースリリースのPDF)。

平鍋

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平鍋 健児

平鍋 健児

株式会社チェンジビジョン代表取締役社長、永和システムマネジメント副社長。
オブジェクト指向開発、UMLの勘所、アジャイルな開発手法の未来、マインドマップのソフトウェア開発での利用方法、プロジェクトファシリテーション(見える化)を語ります。現在、マインドマップとUMLの融合エディタ、astah*(アスター、旧JUDE)を開発中。

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