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さよならTV その3/東京ローカル放送なんていらない!

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いつの頃からか東京キー局発の全国ネットの情報番組は、
東京ローカル放送」的な情報を多く流すようになった。

首都圏の交通網が雪で麻痺しているだとか、
銀座に大型店舗が出来たとか、
赤坂、お台場、汐留などで何かのイベントを開催しているとか、
大阪に住む私にとっては、
ほとんど興味もなく、また関係のない情報が満載されていることが多い。

ついには、唯一地方の情報を含んでいる番組終盤の天気予報までも、
お天気キャスターが東京の天気に合わせて、
「今日は寒いです」「今日は傘を持っていきましょう」
などと毎日繰り返してことも多い。

それでも、かつての情報番組では、
「関東以外にお住まいの方には、関係ないことですが。。。」
などといった弁解のコメントを司会者は時々していたものであるが、
いつしかそのような発言はほとんど見られなくなった。
また、この傾向は、
全国ネットの報道番組にも見られるから、困ったものである。

あくまでも私見であるが、
堂々と「東京ローカル放送」を全国ネットで流し始めたのは、
1999年に始まった<情報プレゼンター とくダネ!>あたりではないかと思う。
最初この番組を見た時、
東京以外の視聴者をまったく気にしていない姿勢に、違和感を覚えた記憶がある。

唯一、民放で頑張って地方の情報も流し続けていた
<ズームイン!!>も2011年の3月で終了し、
全国ネット情報番組の「東京ローカル放送」化が極まったと言えるかもしれない。

このような事態になってしまったのは、
やはりテレビ放送のキー局制の影響だろう。
これは、東京にあるキー局からでないと全国に放送は流せないというものだ。
これにより、キー局の力は当然のごとく強くなり、
自然に情報は東京に集まって、東京の情報=日本の情報という構図が出来上がる。
つまり、全国ネットの情報番組の「東京ローカル放送」化は、当然の流れなのだろう。


さて、このところ漠然と言われていることだが、
テレビ視聴時間がインターネットに奪われていると聞く。
このことが事実であるとするなら、それは当然の結論と言えるだろう。
インターネットには、閲覧者が欲しがるローカルな情報が溢れているからだ。

ちなみに、これからは「地方分権の時代だ!」と言われて久しい。
そもそも情報を東京に集中させるキー局制に何の意味があるのか、
いい加減ちゃんと考える時期はもうとっくに来ているはずである。 

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