一般社団法人鬼ごっこ協会で、鬼ごっこを活用して、次代を担う青少年の健全育成のために仕事をしています。大人から子どもまで、みんなが楽しめる鬼ごっこの楽しい活用法や、鬼ごっこにまつわる文化歴史をご紹介していきます。

外来種の鬼ごっこと在来種の鬼ごっこ

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こんばんは。鬼ごっこ協会の平峯です。鬼ごっこのことを日々考え、鬼ごっこで人を笑顔にすることを使命として働いている者です!

今回のブログテーマは「外来種の鬼ごっこと在来種の鬼ごっこ」です。鬼ごっこに外来と在来があるのと驚く方もいらっしゃる方もいるかもしれません。もしくは、そんなことに興味もこれまで抱いたこともないという方もいると思います。私自身も、鬼ごっこに着目して活動をする前までは、そんなことは一度も考えたことがありませんでした。子供の頃に、これは外来だと考えて遊んでいた方はお1人もいらっしゃらないと思いますが、それはそれで構わないことだと思っています。楽しく鬼ごっこをして遊ぶ心が、何よりも大切ですから。このことは、子を持つ親御さんや、これから親となる方に向けて、ぜひ子供と遊ぶ前に知っておいていただきたいことなので、書かせて頂きました。

■外来種の鬼ごっことは「追いかけっこ」?

さて、まず外来種の鬼ごっこについて考えてみたいと思います。ここでは外来種のことを、日本以外の地域から日本に逆輸入された鬼ごっこのことだと定義します。まず、端的に外来種の鬼ごっこについて答えを申しますと、日本に現代に生きている皆さんがおそらく「鬼ごっこ」と聞いて思い浮かばれる「追いかけっこ」は外来種であると考えられています。2者間の対立軸に基づいて行うのが追いかけっこの特徴です。イギリスでは、いじめのきっかけとなる可能性があるため、学校では鬼ごっこが禁止と言うニュースがありましたが、この鬼ごっこは追いかけっこのことを指しています。ただの追いかけっこになると、運動神経の善し悪しや男女差で、どうしても走力に差が出てしまうために行ってしまった事例ではないかと思います。しかし、日本では元来から鬼ごっこは3すくみの世界観で行われていて、どの存在も必要であり、のけものや男女差や年齢差による弊害が生まれにくい構造の遊びが多く見られていました。現在は一般的となっている、追いかけっこのように1対1で行う鬼ごっこは基本的には明治時代以降に日本に逆輸入された鬼ごっこだと言われています。

■在来種の鬼ごっことは「3すくみ」?

続いて、在来種の鬼ごっこについて考えてみたいと思います。ここでは在来種のことを、日本独自の文化や慣習に根差した鬼ごっこのことだと定義します。日本で古くからおこなわれていた鬼ごっこは、ジャンケンなどに代表される「3すくみ」の発想で作られた鬼ごっこが、古くからの鬼ごっこことを指すと言われています。このブログでも度々書いていますが「ことろことろ(子取ろ子取ろ)」が鬼ごっこの起源とされています。ことろことろは、3すくみの世界観で出来ており、鬼・親・子の3者の役割に基づいて遊びます。現代の追いかけっことは一味もふた味も違う遊びです。ことろことろについて詳しくは以前のブログ記事をご覧ください。

■大陸文化と島国日本の違い?

日本的な鬼ごっこは、島国日本らしく和を持って尊しの発想のもとで作られていると感じさせられます。限られた地域で、限られた人々と暮らしていく必要のあった日本では、どんな人々とも分け隔てなく遊ぶことが求めらたが故に、無駄な存在や極端に損をする存在の出にくい「3すくみ」の世界観の遊びが広がったのではないかと考えています。逆に、欧米や中国などに代表される大陸文化の地域では、外敵との接触が日本以上にあり、弱肉強食の世界がより強い社会で会ったことを考えると、食うか食われるかの1対1の鬼ごっこが一般的であったことは頷けることなのかもしれません。

■外来種に在来種が負けないように

外来種の鬼ごっこは、すごい勢いで明治以降、特に戦後の高度成長期以降拡がりました。それに比べて、在来種の鬼ごっこは1つ、また1つと絶滅をしていくものが増えてきています。ことろことろなどの伝承的な鬼ごっこは、かなりの力を入れて普及していかなければ、文化としての意味まで含めて、後世に残していく事ができないのではと危惧をしています。日本独自の家族観や親子観を表しているとされることろことろは、是非とも後世にしっかりと継承をしていかなければと思っております。もちろん外来種の鬼ごっこにも追いかけっこ以外に素晴らしい鬼ごっこがありますので、そんな外来種ともうまく共存共栄をしながら。。。人間界や自然界と同じですね。

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