プロジェクト名をつけるのは、特に最近では非常に楽しいものです。別に自分でつけなくてもよいのですが、ユニークなプロジェクト名を与えると、やる気も出てくるというものです。
様々な理由からプロジェクト名は残念ながらしばしば変更されることも多いのですが、やっぱり、一貫性のある名前付けをしておくと、なにより自分のやった仕事として参照もしやすいですね。
で、それはそれで、よいのですが、論文執筆中に、新たなプロジェクト名を書いていると、はてさて、自分の今まで関わったものは、いまやどうなっているのやらと思いまして、ちょっとGoogleさんに聞いてみました。
...最近自分の関わったものは実に世の中には知られていないものだなぁと感じてしまいました。別に検索エンジンがすべてとは言いませんが、お話にならないぐらい数が少ないものは、やっぱりまるで知られていないんでしょうね。ちなみに自分が関わったもので、一番件数が多かったのは、予想通り"Meadow Emacs"のキーワードでした。どうやら、私は情けないことに、いまだにこいつを超える仕事はぜんぜんできてないようです...。
そういうわけで、Home Page ReaderやaDesignerはえらいなぁと思ってしまいました。それに、aDesignerは、成長の余地もまだまだ大きいに違いありません。
会社から出てきた成果と、個人で零細的にやっている活動を、単純に比較することはもちろん出来ません。しかし、最近では、個人もしくは少数の集団から出てくるものの成果が昔よりも相対的に重要性を増してきているように感じます(Web 2.0などの動きも無関係ではないでしょう)。
一時期は、零細的にちまちまやっていても、大規模な活動にすぐに飲み込まれてしまっていたのですが(友人のTさんが、とても零細ではオープンソースなんてやる気がおきないなどとぼやいていたことを思い出します)、最近では、物量に物を言わせて大規模にソフトウェアを作ったところで、食傷気味であまり広まっていないという事態を何件か目にするようになりました。
一方では、いわゆる誰がやっているのかいまいち見えにくい活動については、だんだんうまく行かなくなっている気配を感じています。最近では、個人もしくは少数の集団の力がより重要になってくる可能性があるように感じています。大げさな言い方ですが、時代の振り子が逆転してきているのかもしれません。Wiiにもそういう香りを感じています。