人生への贈り物

通信業界の風雲児 千本倖生氏

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先日発表のあった、ソフトバンクとイー・アクセスの経営統合。

記者会見でソフトバンク孫さんの隣に座っていたおじさん。
イー・アクセス創業者であり、現会長の千本倖生さんです。

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この方、巨大企業ソフトバンクに買収された会社の哀れな経営者と思ってはとんでもありません。今回の経営統合によって、今後さらに業界で大暴れするかもしれない超重要人物です。

千本倖生氏はもともと日本電信電話会社(現NTT)の出身です。
40代前半で部下数千人を持つ部長にまで出世するも、訳あって退職。

その後、現在日本航空の会長として再生に取り組んでいる京セラの稲盛氏に、日本電信電話会社(NTT)に対抗できる第二の電話会社設立を提言。その結果生まれたのが第二電電(現KDDI)です。

第二電電では固定電話事業の他、携帯事業の立ち上げにも注力し、現在のauの基礎を築きます。

その後訳あって(笑)第二電電(KDDI)を退職。
しばらくは大学で教鞭をとったあと、インターネットの普及を目指してイー・アクセスを設立。ADSL事業でソフトバンクグループと激しく競争します。モバイル事業(イーモバイル)も成功させ、ドコモ、au、ソフトバンクグループの三大勢力には及ばないながらも独自の存在感を持ち続けます。

こうやってみていくと、千本氏は日本の通信業界にずっと新しい風を起こしてきた人物だといえます。

神話や物語の中で、神や自然界の秩序を破り、物語を引っかき回すいたずら好きな人物が登場し、彼らはトリックスターと呼ばれます。まさに千本倖生氏は日本の通信業界の歴史におけるトリックスターといえるのではないでしょうか。

もしかしたら今回の経営統合でソフトバンクグループが得た最も大きな資産が、千本倖生氏かもしれません。

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