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基幹業務システムを仮想環境で構築するには

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みなさん、おはようございます。あっという間に3連休終わってしまいました。あまり天気が良くなくて、思ったように予定をこなせなかった方もいらっしゃるのではないでしょうか?私は郊外に出て、ゆっくりスモークを作っていました。スモークすると、時がゆっくりと流れていくようで、頭がリセットする気がして好きなのです。ただ、東京に戻るときに渋滞に巻き込まれると、せっかくリセットしたのにたまた疲れている自分がいます。。。

今日は「基幹業務システムを仮想環境で構築するには」を考えてみたいと思います。

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仮想化とは、実際には存在しないものを、実際にあるかのように見せかける保存方法のことを指しています。

PC上における仮想化とはつまり、限られた数の物理的なリソース、例えば、CPUやメモリ、ハードディスクやネットワークなどしかないために、それ以上のデータを書き込みためには、実際に存在する以上のリソースが稼働するように見せて、しっかり保存が可能なようにすることが重要です。現代では、業務用に使う貴重なコンピューターシステムの共同利用の手法として、認識されています。

■ハードウェアのリソースを活かすために仮想化IT技術の革新を実施する

コンピューターやネットワークの性能が以前に比べて向上した現代において、ハードウェアの物理的な能力を活かすためには、仮想化を実施することが最も有効です。そうすることで、より多くのユーザーや業務において、あらゆる観点から有効に活用でき、PCユーザーへの負担を軽減してくれます。そのため、市場における仮想化の注目度は高まっています。また、仮想化によってコンピューターシステム拡張という無駄を省くことに繋がりますし、サーバーなどの既存システムの統合も可能になります。
これにより、資源やコストのカット、省エネ化までも可能になり、セキュリティの向上も実現します。特に、コンピューターシステムを構成する様々な機器、例えば、サーバー自体やクライアントPC、またストレージやネットワークなどに応じた仮想化技術は注目されているのが現状です。

■サーバー仮想化を行うことで、より合理的な環境を実現する

仮想化には、一台のサーバー環境で複数のオペレーションシステムを同時に扱うことができ、かつ複数の業務系システムの処理を実現する技術が含まれているので、高性能でインテリジェントな機能が満載です。実際には一台のサーバーですが、理論サーバーとしての複数サーバーに対して、仮想的サーバーの環境を作り上げることができるというわけです。多くのアプリケーションに対して、サーバーリソースを割り当ていれば、さらに操作が簡単であり、これによって「一つの業務系システムがサーバーを独占する」というような業務上の非効率がなくなり、業務の合理化に繋がっていきます。そのため、サーバーリソースをより有効に活用することに繋がるわけです。
なお、サーバーのハードウェア上の向上などによって、サーバーの仮想化は多くの業務系におけるスピードが歯たくなるだけではなく、コンピューターのコントロールを素早く行うことができるようになるというわけです。

■デスクトップの仮想化におけるメリット

クライアントPCのデスクトップ環境をサーバー上に構築することが可能ならば、PCの稼働数の低下、セキュリティの向上、情報漏えいの対策などが可能となります。企業におけるコンピューターシステムでは、それぞれの社員が使用可能なアプリケーションソフトのインストール、セキュリティソフトの更新や、さらにデータの監視などを実施することが必須となります。企業であれば実施するメリットは多く存在しますが、運用の管理面で膨大なコスト、手間がかかってしまいます。なお、社内用PCを紛失した際の情報漏えいの危険性もあるので、注意が必要です。

■通常業務におけるPCデータセキュリティ管理の観点

ユーザーが安心して使うことができるデスクトップ環境の仮想化技術には、PCの運用管理をサーバー側に一元管理することが可能となっています。結果として、外出先・出張先、また自宅などからでも、PCやスマートフォン、タブレット端末などのモバイルデバイスを媒介として、社内のネットワークシステムにいつでもアクセスが可能な状態を構築できます。つまり、通常業務のPCデータを残さないためのセキュリティが向上し、ユーザーが安心して使うことが出来る環境が十分に整っているといえるわけです。

■ストレージの仮想化技術も向上中

業務系システムの拡大などにも適しているシステムであり、取扱いデータ量の増加により、ハードディスクの補助記憶措置であるストレージ装置の柔軟な拡張が可能になっています。ストレージ装置における導入コストの適正化にも繋がり、密な管理を実現しています。
このストレージを仮想化する技術を使えば、複数台のストレージ装置を統合した仮想的な大容量のストレージとして、コンピューターネットワークにおける記憶領域の分割の柔軟な管理が実現できました。結果として、統合された仮想ストレージを集中的に管理することができるようになり、ストレージ装置ごとの空き容量に対して個別に対応する必要がなくなりました。
仮想化の技術は、一台のサーバー上に、複数の仮想サーバーが設置されていても問題ございません。それらのサーバー間やクライアントPCを接続するためのネットワークを構築する必要性が出てきますので、ネットワークの仮想化技術は、ハードウェアの構成や、ネットワークの設置を変更せずに、仮想のサーバーの増加に対してのネットワークの割り当てを実現しました。これにより、ネットワークの投資運営コストが抑制可能となり、仮想化にはいろいろなメリットが期待されることになったわけです。稼働中のシステム構成が安定するように、仮想化を実行するに当たっては、メリットとデメリットを認識しておく必要があるでしょう。

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