オルタナティブ・ブログ > ひといくNow! -人材育成の今とこれから- >

HRD(人材の育成、教育研修)の現場から、気づいたこと、アイデアを発信します。初めて人材育成や教育担当になった方でも、わかりやすく、取り組みやすい情報提供を目指します。特に、20代~30代を元気にしたいご担当者様、是非このブログにご参加ください。

お客様が増え、売上・利益が向上したちょっとした習慣

»

2017年もあと数日。皆さんにとってこの1年は、どのような1年だったでしょうか。

私にとってこの1年は「自己変革」の年だったなぁと。といっても、「変革しよう!」と意気込んだわけではなく、ものすごく地味なことに取り組み続けたらこうなっていた・・・というのが本音。

なので2018年に向け、同じように毎日を送るのであれば、ちょっとしたことを意識するだけで、読者の方が本当に得たい成果をあげられるかもしれない、と思ったので、私がやったことと、なぜそういう結果につながるのか、そのメカニズムを紹介します。

2017年の私が得た成果
・お客様が増え、売り上げ、利益ともに大きく向上
・一緒にSix Starsを盛り立ててくれる仲間の増加
・ドラッカー学会 理事 井坂康志氏の協力を得てマネジメントコミュニティ(「人を生かすマネジメント」(はまドラ))のスタート
・2018年のあるプロジェクトで大きな仕事をお任せいただく
と、2016年の年末には想像していなかった、というか、なんだか知らないうちに自分の周りに人が集まり始め、いろいろな物事が変化し、自分の想像を超えた出来事が起こり始めました。これは、社会人になってはじめての経験でした。

この成果に、自分が一番驚いています。

やったこと
では、なぜこのような成果があげられたか?

新しいテクノロジー、新しいビジネスモデル、新しいフレームワーク、こういうものを使ったわけではなく。

1つは「私はどうしたい?」と、自分に意識的に問い続けたこと。
もう1つは、「フィードバックノート」を使って、自分の思いを日々確認したこと。

コツコツ、「私はどうしたい?(本当はどうあるのが理想?)」と問い続け、気づいたことをノートに書き留める。

この繰り返しをしただけなのです。

ただ、1つポイントがあるとすると、「私はどうしたい?」という問いかけを、とんでもなく細かいレベルでやりました。
例えば、「コーヒー飲みたい・・・」と思ったら、
・どこのがいい?(スタバ?タリーズ?ドトール?セブン?ファミマ?・・・喫茶店?)
と、自分に問いかけ、その時選択できる範囲にはなるものの、自分にとってベストと思えるものを選ぶ。

例えばお打ち合わせで「皆様と一緒で」となる場面でも、もしその時に「カフェモカ」が飲みたければ、迷わず「カフェモカ」を注文。

自分のその時、その状況で「どうしたいか?」をしっかり問い、できるだけそれを実行する。まずここは徹底して意識し実行しました。

「自己選択」→「自己決定」で育つ「できる」という感覚
実は「自分がどうしたいか」を意識することは、心理学的にも効果が証明されています。それは「自己決定理論」というもの。これは、メンタルトレーナーとして活躍されている大儀見浩介さんから教えていただいたのですが、ロチェスター大学のエドワード・デシとリチャード・ライアンという心理学者が提唱した理論。
例えば、宿題や受験勉強など「やらされる」あるいは「やらなければならない」状況で、しぶしぶやらなければならないことってありますよね。しかし、いい結果が出ると、そこから「やればできるかも」→「もう少しやりたい」→「もっとやりたい」→「もっとよくなりたい」と、やる気が育ち成果が上がりやすくなるという話です。

この理論をもとに、大儀見さんは「やらされる環境」であったとしても、
・気持ちを切り替える(自己選択 自分で「やる」と決める)
・段取りを自分で決める(自己決定)
・自分が決めたことをやる
・「やった」「できた」「満足」といった達成感を味わう
ことの繰り返しが「自分はできる」という気持ちを育て、成果が上がりやすくなる考え方であると紹介しています。(参考 大儀見浩介著 『勝つ人のメンタル』 日経プレミアムシリーズP224「自己決定理論」の項)

そこで私は、「自己選択」→「自己決定」が、「できる」という感覚を育ててくれるのであれば、日常のささいなことで「選択」→「決定」し達成感を味わうことでも効果があるのでは?と考えたのでした。

例えば「今飲みたいものを自分に問いかけ選ぶ」程度の「自己選択」→「自己決定」→「達成感(満足感)」であれば、いつでもできそうじゃないですか?こんなささやかな行為で成果が変わるのであれば、やってみたもの勝ち!

ただ、最初は「自分は本当は何を飲みたいのかわからない」ことに気づき愕然としました。(周囲に合わせることが日常化していると、自分のことに鈍感になっているそうです)
こんな段階を経て、ちょっとずつ「自分の望み」を「自分で叶えてあげる」ような感覚で「選ぶ」→「決める」→「味わう」を繰り返すと、自分の中から「できる」という感覚がわきはじめ、そこから物事が動き始めます。

是非、試してみてください!

そして、自己効力感を高めつつ、もう1つ取り組んだ「フィードバックノート」。
これは、最強ツールです。「フィードバックノート」については、次回紹介します。

Six Stars Consulting 
個人と組織の理念統合と浸透(インナーブランディング)で成果を上げる人材育成
【人材育成担当者様対象 プログラム体験無料セミナー】
 
東京1月18日(木)、横浜2月6日(火)開催
 管理職、リーダー、中堅社員のリーダーシップ強化向けのプログラムをご体験いただくセミナー

【「人を生かすマネジメント」にご関心がある方ならどなたでもご参加いただけるワークショップ】
 
経営者、管理職、リーダー、コンサルタントなど、どなたでもご参加いただけます
 
1月20日(土) 開催 ドラッカーの神髄「フィードバック」

Comment(0)