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人生をつくる1冊

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 学生時代の話。当時通っていた学校では、週に1回校長先生が担当する授業がありました。正直に言うと、その授業の内容は全く覚えていないのですが、1つだけ覚えている話があります。それは、先生が苦学生だった頃の話。

 校長先生は、私が高校生の頃に60代を超えていたと思うので、先生が10代の頃というと、今から少なくとも80年以上前。恐らく、戦中・戦後の時代の話だったと思います。

 その話とは、校長先生が学生の頃に通っていた学校が遠く、通うだけでも片道2時間。往復で4時間を歩きながら教科書を読むことにあてていた。当時は教科書がとても貴重で、1冊の教科書を何度も何度も読み暗記し、自分のものにしていった。

 というお話であったと記憶しています。その話について当時は(時代が違うし・・・)(先生、またおんなじ話をして、年なのかなー)と、その話を古臭く感じていました。

 しかし、最近急にその話を思い出し、先生がその話をなぜ何度も学生に聞かせていたのか、その意味がわかったような気がしたのです。

 どのような意味があったか。

 それは、1冊の教科書を繰り返し読むことで、知識が体系的に身につくということはもちろんですが、もう1つの側面として、じっくり自分と向き合う「内省」ができたのではないかということ。

 教科書に書かれていることを、日々の出来事と照らし合わせることで、最初に「こういうことか」と理解していたことが、ある出来事をきっかけに、「こういう解釈もあるかもしれない」と気づいたり、あるいは、全く違う見方ができることに気付くといったようにです。

 このように、ただ知識として覚えるのではなく、「なぜこうなっているんだろう」、「この場合はどうなるんだろう」、「本当にこうなのだろうか」と、自問自答しながら読み込むことは、1冊の教科書から無限に学べることになるので、それを伝えたかったのかもしれない、と思ったのです。

 そんな風に考えてみると、今、私の目の前に並んでいる本は、少なくとも何かを学ぶために買ったもの。しかし、その中の1冊として、校長先生のように何度も何度も繰り返し読んで自分のものにできたものはありません。

 せっかく買った本の中から1冊でも校長先生のように読んでみたら、いい人生がつくれるのかもしれないな、と、校長先生の顔を思い出しながら感じたのでした。

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