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心が動く言葉の力

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 毎週日曜日の密かな楽しみは「下町ロケット」を見ること。好視聴率なので、同じく楽しみになさっている方も多いことでしょう。今日は、「下町ロケット」にチャンネルを合わせることになったきっかけを通じ、言葉の力について、考えてみます。

 最近のバラエティ番組は、出演者のほとんどが番組のPRを兼ねた、いわゆる番宣がらみのキャスティング。 番組の内容よりも、宣伝に重きが置かれているなぁ、と、私は日頃から感じていました。

 10月に、いつも見ているバラエティ番組の番組後半で、「下町ロケット」の宣伝が始まりました。「またか・・・」と思いつつも、主役の阿部さんがまっすぐな目で、

 「お仕事をされている方が、この番組を見て、月曜日からの仕事の活力になるような、そんなドラマを目指しています」

 というニュアンスの言葉をおっしゃいました。(阿部さんの言葉のメモを取っていないため、正確な言い回しでないことはご容赦ください)

 この「月曜日からの仕事の活力になるような」というフレーズに、私の心はグッとひきつけられました。

 実は、この言葉に心をひきつけられる理由がありました。

 それは、ある企業の研修企画会議をしていたとき、ご担当者から、

 「日曜日にサザエさんが始まると、"さぁ、明日は仕事だ。楽しみだ!"と思うことにつながる研修を、提供したい」

 というコンセプトでリクエストをいただいたことがあったからです。そのコンセプトの背景には、次のような想いがありました。

 年々人員削減され、一人当たりの付加は増し、その一方で業績目標はあがっていく。業績目標達成は当然で、それが大きく評価されることはほとんどない。働くことへの希望が持てなくなっている。毎日忙しく、自分の気持ちを押し殺して、ただ目の前のことをやりきる。そんな日々に自分をすり減らしてみんな仕事をしている。
 今回の研修では、そんな風にがんばっている仲間に、自分のことをじっくり考える時間を持って、また活力を取り戻せる場にしたい。そんな研修を提供したいけれども、何かできることはないですかね?

 そして、その時のご担当者の気持ちに通じるものを阿部さんの言葉に感じ、「このドラマ、何かあるかも」と思ったのでした。

 そして、ドラマを見ると、阿部さんの言葉通り(いえ、それ以上)の内容。毎回、ドラマをみた後に、とてもモチベーションが上がります。

 阿部さんの一言は、自ら考えたことか、あるいは、ドラマ制作側が用意したコンセプトかはわかりませんが、きっと、何かしらの想いがあって、阿部さんの言葉として発せられたのでしょう。

 そして、その想いは、ドラマを通じて見る人へと伝わっている気がしませんか?

~夢を創り、夢を育む~出あいに、感謝

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