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ウォークマン〜iPodに続く、音楽プレイヤー第3のイノベーション☆ 〜買って直ぐに聴ける『缶バッジアルバム』に期待!〜

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『缶バッジアルバム』は、買ってすぐに聴ける、

ソフトとハードが合体した画期的アイテムだ☆

  

音楽コンシェルジュのふくりゅうhappy dragonです(*・ω・) 


CDビジネスがピンチだと、言われ続けてはや数年......。

でも、CDが売れないのは、しょうがないことだと思うのです。

 

問題視され続けている違法コピー問題以上に、

今や、コンポやラジカセ、CDウォークマンなど、

CDプレイヤーを持っている家庭が減っていることが問題なのです。


だいたい大手家電メーカーは、iPodブレイク以降、音楽分野を見放してしまいました。

家電売り場に残されたラジカセのデザインのカッコ悪いこと......。

メカ&ラジカセ好きとしては、とても悲しくなってしまいます。

 

さらに、ここ数年はパソコンでCDから楽曲を、

リッピング(データをパソコンに取り込むこと)して、

音楽を楽しんできたリスナーも多いと思いますが、

Appleから発売されたフラッグシップなMacBook AirMac miniからは、

示唆的ですが、CDDVDドライブが撤去されてしまいました。

 

CDDVDドライブ必須だったパソコン時代から、

クラウド思考な、スマホ&タブレット時代へと移行が進んでいる昨今、

CDというメディア(音楽の入れ物)は、すでにトドメを刺されているのかもしれません。

だって将来的に再生出来るプレイヤーが、ほぼ絶滅寸前なのですから......。

 

そこで大事なのは、音楽業界のメインの売り物として、衰退していくCDや、

収益性の低い音楽配信の、代替え商品を生み出す必要性です。

重要なのは音楽パッケージ流通ビジネスの再定義なのだと思います。

 

そんななか、気になるメディア(音楽の入れ物)が今年に2月にアメリカで誕生しました。

それが『PLAYBUTTON』です。


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8月に、日本で最初にリリースされた大沢伸一による『PLAYBUTTON』。


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※『PLAYBUTTON』(直径4.5cm。厚さ0.7cm。重さ10.8g)充電式リチウム電池。

※充電・音声兼用ジャック。ステンレス・スチール製。安全ピン付。イヤホン別売り。


PLAYBUTTON』とは、いわゆるMP3音楽プレイヤーが内蔵された缶バッジです。

見た目は缶バッジと全く変わりません。

 

しかし、下部にはイヤホンジャック、裏面には再生〜早送り〜巻き戻しのボタンがあります。

長押しすれば音量調節も可能です。

 

イヤホンをジャックに挿せば、購入後すぐに聴くことが出来るのが魅力です。

CDや、音楽配信と違い、音源データをエンコードやダウンロードする手間もありません。

収録されている曲の入れ替えや、削除も出来ない徹底っぷりがわかりやすいのです。

シャッフル機能はもちろん、ディスプレイすらありません。

老若男女が使えるシンプルでわかりやすい機能性が、逆に画期的だと思います。

 

PLAYBUTTON社の創業者Nick Dangerfield氏によれば、

PLAYBUTTON』は、CDが嫌になった」がデジタルミュージックには「十分は満足できない」、

人々のために作られた、新しい音楽フォーマットなのだそうです(参考:engajet日本版)。

 

音楽カルチャーの魅力のひとつである、

ジャケット・アートワークの可能性を、缶バッジ化することで再確認出来た、

アート&ファッション性の高さが素晴らしいのだと思います。

 

これは、半分冗談ですが、例えば100個に1個は、『ビックリマンチョコ』ではないですけど、

ジャケット・アートワークで、ホログラムなキラキラデザインが出てきたら面白くないですか?


「クラッシュのアルバム3個と、君のピストルズのキラキラを交換してよ!」みたいな(笑)。

持っていて楽しくなるアイテム、コレクションしたくなるアイテム、

コミュニケーション・ツールとして交換したくなるアイテム。

それが『PLAYBUTTON』なのです。

 

そもそも音楽は、あらゆるカルチャーに溶け合える存在です。

ファッション、映画、勉強、政治、スポーツ、アニメ、演劇、コミック、小説、写真集、ITなどなど、

音楽が波及していく為のメディア(音楽の入れ物)として、

PLAYBUTTON』=『缶バッジアルバム』は最適ではないでしょうか?

ほら、いろんなグッズ企画が思い浮かんでくるでしょう?

 

たとえば、『缶バッジアルバム』ゆえに、Tシャツに付けて販売することも可能でしょう。

伝説のロックバンド、BOØWYだったらオリジナル・アルバム6枚を『GIGS』のタンクトップに付けて、

BOX SET的に販売するとか、モノとして欲しくなりませんか?

 

女の子向けアイテムだったら、シュシュやワンピースに付けて販売しても良いですよね?

さらにジャケット・アートワークを、著名デザイナーとコラボしたコンピレーション・缶バッジや、

お洒落なDJミックス・缶バッジにもチャンスがあると思います。

プレゼントにも最適な『缶バッジアルバム』なのです。

 

音楽を聴くことを考えたら、

首廻りに巻く、マフラーやストール、ネクタイに付けて販売するのも良いかもしれません。

もしかしたら、『缶バッジアルバム』は、CDショップよりも、

アパレルショップで販売する方が似合う、ファッション性の高い商品になるかもしれません。

ユニクロなどで、「UT プレミア版」として売り出されたら大変な人気になりそうですよね?

 

そもそも家電業界を見る限り、高性能なだけで使い勝手の悪い製品に価値が無いことは明白なのです。

『缶バッジアルバム』は、買ってすぐに聴けるという、

ソフトとハードが合体したアイテムなのが素晴らしいと思います

缶バッジ&フラッシュメモリと考えると、決して新しい技術ではありませんが、

新しい音楽の楽しみ方、聴き方をたくさん提案してくれる商品なのです。

 

大袈裟ではなく、ウォークマン、iPodに続く音楽アイテム第3のイノベーションだと思っています。

 

とはいえ、『缶バッジアルバム』は、

出初めな商品なので現時点では問題点もあります。


大規模な工場化されていないのか、製造単価が高いのです......。

商品価格として、アメリカで20$〜30$、日本では2,500円で売られています。

いわゆるCDアルバム価格なのですが、缶バッジですから高く感じますよね?

 

しかし、缶バッジとフラッシュメモリーで作れる古い技術なアイテムなので、

今後、『缶バッジアルバム』の魅力に気がついた市場の需要と供給に従って、

製造単価が下がっていくことは間違いないでしょう。


PLAYBUTTON』とは別の、『缶バッジアルバム』業者があらわれることも予想出来ます。

『缶バッジアルバム』が、11,500円レベルで買えるようになったら楽しいですよね?


爆発的に増えているスマホ・ユーザーに向けてのサービスとして、

MP3のダウンロードコードを、『缶バッジアルバム』に付けてあげたら、

既存のマーケットも含め、お得観を感じるリスナーも増えるのではないでしょうか?

 

『ヴィレッジヴァンガード』のような雑貨店で、

バケツに入った『缶バッジアルバム』群の中から、

好きなアートワークの作品をジャケ買いするなんてワクワクします。

新譜より、過去にリリースされたカタログ商品にぴったりなフォーマットになる可能性もあります。

 

これまでジャズに興味を持てなかった人でも、センス&ヴィジュアル重視で、

ブルーノート作品にハマる可能性もあると思います。

音楽を聴くハードルの高さが下がるかもしれません。

 

ライブ会場でしか手に入らない限定アイテムが、

『缶バッジアルバム』として売られていたら、ファングッズとして購入して、

ライブの帰り道に聴きながら帰れるというのも新しい音楽体験ですよね。

缶バッジを身につけることで、アーティストのファンであることを伝えることも出来ます。

 

この画期的な『PLAYBUTTON』=『缶バッジアルバム』の魅力が、

音楽好きなリスナーに届き、広がり浸透することによって、

音楽を楽しむライフスタイルは、あと3年もすれば大きく変わっていくのかもしれません。

配信やCDとも共存出来るアイテムだと思います。

今からそれがとても楽しみなのです☆

^(*≧ω≦)~~~βyё βyё♪

 


by ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)

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近著『ソーシャルネットワーク革命がみるみるわかる本』〈ダイヤモンド社〉

Comment(4)

コメント

マルコ

市場規模が小さすぎるのでは?

ふくりゅう

どのぐらいの市場規模イメージを持たれておりますか? もしよろしかったら参考に教えて下さい。気になるポイントです。

とても、関心深く読ませて頂きました。

今や、音楽は、PCで聞くもの、PCに保管してあるものをポータブルオーディオ機器やカーオーディオ、アンドロイドOS搭載フォンを代表する高機能型携帯電話機、タブレット情報端末で持ち運ぶといったスタイルが定着してきました。

NASやクラウドも進化して身近になってきています。

そんな中、入れ物として、媒体としてのCDを読み込むドライブは、音楽専用機にとどまらず
PC用に至るまで、その影を急速に薄めています。
実際に、おいらも、今現在、PC用ドライブを、この間、売り払ってしまったトコです。
これは、音楽を聴く側にも、そして音楽コンテンツを発信していく側に取っても大きな衝撃です。
音楽をダウンロード配信でしか、販売できなくなってしまうからです。

パッケージングも含めて、楽曲と媒体(入れ物ハード)を流通するという点について

今回の、この缶バッジタイプのプレーヤ一体型媒体は、今までとは、また違った流通・販売チャネルを広げてくれると期待させられました。


が、しかし、大きな欠点があります。
電池について、リチウムイオン電池やリチウムポリマー電池に関しては、自己放電が起こり、流通や在庫として抱えている間に、残量が減ってしまう点です。

充電に際して、イヤホンを抜いてケーブルを挿すという行為も、スマートさに欠けます。

改善案としては、

エネループに代表される、自己放電が無いとされる改良型のニッケル水素電池を採用する

Suica等のFelicaで低価格にて実現している様に、次世代ワイヤレス非接触電源伝送システムを組み込む

といった点です。

いっけん高額になってしまいそうですが、量産が出来れば、格安でチップが作れます。
(マニア向けのラジコンヘリ大容量スピードコントローラでさえ1800円で新品が落札出来る時代ですので)

まだ、解りませんが、音楽媒体のイノベーションとしての機体は高いと思います。

今後の市場の動向が気になります。

取り急ぎ失礼します。


おやふみーーーーっ♪

追伸です。


いっけん、この大きさだと、

"再生専用ミニディスクでの楽曲販売"

の失敗を思い出してしまいますが

この商品の場合は、イヤホンの規格が変わらず、電池の繰り返し寿命が尽きなければ
半永久的に使えるメリットがあります。

でも、最近のブルートゥース伝送でのイヤホンを愛用している人には、受け入れてもらえないのが、難点ですね。
一度、無線での、音楽伝送を覚えてしまうと、なかなか、優先には戻り難いもの。

いっその事、このオーディオとヘッドホンが耳当て形状で一体型になる、専用ケースってのが出てくれば良いですね♪

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