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SAP Helps 南アフリカ Run Better ~(5)SAPアフリカのCEOを訪問

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前日の夜、23時すぎに、突然メールが入った。SAPアフリカのCSR担当スニル・ギネスからで、SAPアフリカのCEOフングワ・セリマの時間が取れたので、翌日12時に、オフィスに来ないか?という。

4チームのうち2チームは、それぞれクライアントにインタビューなどのアポを入れていたのでNGだったが、幸いウチのチームともう1組は、午前中はとくにアポがなかったので、行くことになった。そしてどうせ行くなら、朝から行って、インターネット環境のよいオフィスで作業させてもらおう!と。

■SAPアフリカ

SAPアフリカのオフィスは、ヨハネスブルグとプレトリアのほぼ中間地点あたりにある。最初地図を見たときは、なんでこんなにヨハネスブルグから遠いところに...?と思ったが、裏返せば、まだまだ政府との関係が重要な国なのだ、ということの裏返しでもあるのだろう。 

サントンからはキャブ(タクシーのこと)で15分ほど。SAPアフリカのオフィスは、「庭園に立つ洋館」のようなところだった。2階建てのこぎれいな建物が8つ。

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(左)メインエントランス (右)ジャカランダの紫の花が美しい。

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(左)役員会議室 (右)コーヒーマシンは東京オフィスのものとまったく同じだった!(社員ネタですみません)

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SAPアフリカは、サハラ砂漠以南の、いわゆるサブサハラ・アフリカ全体を統括している。CEOのフングワ・セリマはジンバブエ人で、在職6年目。

小一時間、いろいろと話をしたが、その中でも印象的だったのは、「なぜCSR活動に力を入れるのか?」というトピックだった。セリマいわく、CSRは企業活動の外にある「おまけ」ではなく、企業活動の重要な一部である。CSR活動を通じて、SAPという企業に対する認知度と信頼度が上がれば、それはビジネスにダイレクトにつながってくるのだ、と強調していた。そして「だからこそ、あなたがたの活動も重要なのだ、がんばってくれ」と激励された。

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SAPアフリカのCEOフングワ・セリマ(左から4人目)、CSRおよびガバメント・リレーション担当のスニル・ギネス(右端)と

たしかに、アフリカのような、世界の成長センターとみなされつつも、一方で貧困や失業の問題が深刻な地域では、企業や国家の優先順位や行動様式が日本や欧米とは違っても不思議はない。Helping the World Run Better という社是を掲げる企業にこそできること、もあるのだろう。

活動最終日である11月7日(水)には、ここSAPアフリカのオフィスで最終プレゼンを行うことも決まった。 

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(左)カフェテリアからの眺め、(右)庭で記念撮影

■キャブとタクシー

南アフリカでは、TaxiとCabはまったく別のものを指す。日本でいうタクシーのことはCabといい、きちんとした会社のものを呼んでもらえばほぼ安心して乗れる。

いっぽうTaxiというのは、ミニバス Mini Bus とも呼ぶらしいが、日本語でいうなら「乗り合いヴァン」みたいなものか。10人乗りくらいのヴァンがとくにルートも定めず、乗り合いで街を走り回っている。行先表示もなく、勝手がわかった地元民以外が使うのは難しそう。「絶対に乗ってはダメ!」とSAPのスタッフには注意された。

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