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HANAでカッ飛びたいソフトウェア・ベンチャー企業、大募集!~SFPその1

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SAPでは、SAPスタートアップ・フォーカス・プログラム(Startup Focus Program、とりあえずここでは略してSFP)というグローバルプログラムを実施している。

一言でいうと、当ブログでおなじみの超高速インメモリDB「SAP HANA」をベースにして(あるいは連携して)、ビッグデータ、インメモリ、モバイル、クラウド、ソーシャルメディアなどの分野で商用の超速アプリを作りたい・売りたいスタートアップ企業を、SAPが全面支援します、というものだ。

従業員6万人を超える大企業、しかもどちらかというお堅いイメージのSAPが、なぜスタートアップと手を組むのか?そもそも、「スーツ」文化と「Tシャツ・ジーンズ」文化がうまくやっていけるのか?と思われたあなたは、かなり正しい(笑)。さあ、うまくやっていけそうか、あなたの目で見て確かめていただきたい...

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■あのお方も「Go HANA!」と推奨 (笑)

下記の動画は、SFPを紹介した2分間のビデオだ。


YouTube: SAP Startup Focus Program

早口の英語が次々に登場するため聞き取るだけでもひと苦労だが(苦笑)、クライナー・パーキンス(KPCM)の著名ベンチャーキャピタリスト、レイ・レインから始まって、最後はこの方。

どこか見覚えがある?そう、サン・マイクロシステムズの創業者、スコット・マクネリーさんだ。サンがオラクルに買収された後、ベンチャー2社の創業者および会長を務めているとのこと。

動画の最後のセリフ(1分50秒付近)がふるっている。

Scott02_2

Use HANA, but don't tell Larry I told you. Go HANA!
(HANAを使いなさい。でもラリーには言うなよ(笑))

■3月のキックオフは大盛況

続いて、こちらも2分の動画。3月にシリコンバレーで開催された、このプログラムのキックオフの様子である。


YouTube: SAP Startup Forum -- Silicon Valley's best & brightest connect with SAP

初回にも関わらず26社が参加、うち13社が自社のソリューションについてのプレゼンを行った。1社あたりに与えられた時間がわずか6分と聞くとびっくりするが、ベンチャーキャピタルへのプレゼンではそのくらいが相場なのだという。わずか3分ということもあるそうで、スタートアップ側も慣れたものだ。キラっと光るアプリケーションはたとえ3分であっても輝くのであろう。

キックオフには300名以上が参加し、参加者による投票(600万ユーロ=約6億円=あったらどこにいくら投資しますか?)が行われ、上位企業が表彰された。その中からさらに、HANAとの技術的な相性を含めて選考が行われ、それを通過したのが、ひとつ上の動画に出演していた6社(Alart Enterprise、Next Principles、Optessa、Passenger、Taulia、Zettaset)なのである。

この動画では最後に、このプログラム全体のオーナーであるSAPのCTO、ビシャル・シッカが以下のように述べている(1分40秒付近)。

Vishal

Let's go, do some amazing things, that's possible. here we SAP, in incredibly honest and open manner, are ready to help you any way we can.
(ご一緒に「スゴいこと」をやりましょう。それは可能です。私たちSAPはそれを率直かつオープンにお手伝いします。)

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次回に続く...)

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