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地方都市のおじさんが思う「家族と仕事とお勉強のワークライフバランス」

20年を超える縦の繋がり 〜体育会系OBOG会 継続の原動力〜

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 大学時代の部活動のOBOG会に行ってきた。創部21年目で今もなお、活動を続けている。実は、創部したのはこの私。チームスポーツながらメンバーも集まらず、チームとして試合ができるようになったのは、3年目に入った頃だったと思う。
 当時、新興段階のスポーツだっただけに、各大学の部の運営はもちろん、統括する団体も学生主体にて運営されていた。私の大学は都心になく関東ながら地方に属するような地理にあった。公式戦としての参戦には、統括団体での一定の活動も必要であり、私を含め数名にて都内でのミーティングに参加しながら、公式戦としての参加の機会を得ることが出来た。

 今もなお、彼ら/彼女らは地理的ハンディを背負いながらも、統括団体での活動に参加/参画しながら参戦している。部活動としての運営も組織立ってきており、年間20〜30の練習試合を経て、上位リーグへの入替戦に挑めるようにもなってきたとのこと。

 卒業後、OBOG会の発足も私にて進め、卒業後のチームメンバーの親睦を主として進めてきたが、現役生から、”チーム登録や防具一式など金銭的負担への懸念”の声を聞き、一部の現役生は泣く泣くチームを離脱するとの話も聞こえてきた。その後、このOBOG会の総会に現役生の代表を呼び、その実情を報告させ、OBOG会として部活動の運営のための資金援助を行うこととした。

 以降、毎年1回開催されるOBOG会では、現役生からのリーグ戦結果を含む活動報告、反省点を加味した次年度の活動計画、収支報告がなされる。卒業後も社会人チームで競技を続けるメンバーによるコーチング等の実務の支援と並行して、現役生の活動面に対する資金的援助(その額も数万円のレベルではなく、相応となっている)についても、多くのOBOGの多大な協力によって今もなお、成長し続けている。学生にそれほどの資金的援助が必要かとの議論はあろうが、学生側からの活動報告/計画は、会社の中途半端なプロジェクト?らしき活動?(というか単なる集まり)より格段に内容も話もしっかりしている。

 この組織運営にあたっては、卒業3年目(だったかな)を幹事として決めており、卒業生への連絡から会場の手配、現役との調整など仕切ってもらい、OBOG会の役員数名にて全体の調整を進めてきた。当初、私自信がOBOG会の代表として長年続けてきたが、約7年前位に次期会長の選任の必要性を感じ、若い世代主体の役員にて運営されている。

 組織には、時代に応じた体制作りが必要である。特に大学の部活動はあくまでも現役が主体であり、OBOG会という組織の性格上、現役に近い世代がその舵取りをすべきだと思う。
 これまで、OBOG会には1回の欠席を除き出席している。私の役目は、もはや舵取りではないが、現役や若手OBOGがその扱いに苦慮する老兵達への根回し役である。

 組織を創るとき、その中核メンバーは実に楽しいものである。しかし、継続することは、維持するべき点を維持し、変えるべき点を変える力量が必要となり、むしろ、辛さを感じることも少なくなかろう。

 これまで、この活動をこれまで体育会として維持してきてくれた200名を超えるOBOGにあらためて感謝すると共に、来年のリーグ昇格に向けて邁進する現役生を心から応援したい。

茨城大学ラクロス部 初代主将 稲川卓治
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