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地方都市のおじさんが思う「家族と仕事とお勉強のワークライフバランス」

If you go fast, go alone. If you go further, go together. 〜遠くまで行くなら仲間と共に〜

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 一人で始めたほうが手っ取り早いことは多い。腰が重い上司や総論賛成タイプの同僚と何か進めようとするものの、なかなか上手く物事が進まないこともあるだろう。買い物に行くのもそうだろう。本屋で本を眺めるのも一苦労ということもある。急いでいるなら、一人のほうがいいことが多い。

 組織とは何か?

 以前、社内のワークショップでテーマとして扱ったことがある。経営学に従うと組織とは、「分業」と「調整」からなるものである。
 組織を構成する要素は、「人」ではない。「人が提供する諸活動」である。

 つまり、「人」が集まっても、組織ではない。人が提供する諸活動が「相互作用」を持ち、その諸活動が「意識的に調整」されている状態こそ、組織である状態と言える。ワークショップでは、「渋谷の駅前に集まる群衆」と「サッカーの熱血サポーター」を例に挙げて、組織について考えてみた。

 エンジニアが集まり、個々の高い技量を寄せ集めても、この定義に基づけば、それば組織的な技術力とは言えないだろう。
 また、会議においても、出席者が互いの諸活動(会議に参加すること)を通じて、相互作用(必ずしも、可視化される必要はないとは思うが)がないのであれば、組織的な活動としては見なされないであろう。一方的な情報の伝達(伝達されていれば、まだいい方かもしれない)と言えるかもしれない。

 組織は、意識的な分業と調整により、人が提供する諸活動の相互作用により、「人」を誘引することでその組織は大きくなり、そのアウトプットもより大きくなる。

 組織の大きさはどうやれば測れるのだろうか?アウトプットをもって計測もできるだろう。また、構成要素である「提供される諸活動」の総和でもいいのかもしれない。
 ただ、ここで、前回のブログでも書いた点に戻りたい。組織の大きさに、時間の軸があってもよかろう。組織が、その価値を提供を継続成長させている状態、まさに Going concern にあれば、その組織は大きいと言えるのではないだろうか?そして、継続するには、受け継いでもらう仲間が必要だ。

 組織の大きさやその価値をスナップショットで評価するのもよかろう。しかし、永続的に評価するような尺度もあってしかるべきだろう。縦の繋がりの強さも組織の大きさの一つの尺度でもよいのではないか。

If you go fast, go alone. If you go further, go together.


 アフリカあたりのことわざらしい。急いでいるなら、一人で行くべきである。しかし、遠くまで行きたいのであれば、仲間と共に行くべきだろう。

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