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機会を捕まえるには自分で前へ進むしかない!主にコンテンツビジネスを中心に成功談や失敗談、もろもろお伝えします。

チャンスに向かって前のめり!

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2017年からオルタナティブ・ブログを始めます、コンテンツプロデューサーの佃です。オリジナル漫画を制作する「ジャパマンガ」レーベルを運営しており、これからエンタメや電子書籍などもろもろご紹介してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

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トレンドは自分で感じること!

ここ3年アメリカでは、日本の漫画売り上げが再び増え始め、2007年のピークからはまだ復調とはいえないものの、SNSや動画配信サービスの影響で好調を維持しています。

一方で、ニューヨークタイムズ紙が、人気書籍を紹介するベストセラーリストから日本の漫画やライトノベルに当たる「Graphic Novel」「Manga」を排除するというニュースが駆け巡りました。
意外に思われるかもしれませんが、ニューヨークタイムズ紙では2009年から「進撃の巨人」「デス・ノート」「ナルト」や「ワンピース」などマンガをあの硬派の紙面で紹介し続けており、私もしばしば動向などをチェックをしておりました。

New York Times to eliminate graphic novel and manga bestsellers lists
Entertainment WEEKLY 2017/1/27

担当者のコメントによると、「このジャンルが衰退し書評自体を辞めるということではなく新しい時代の作品紹介の形式を模索するため」ということですが、この矛盾する動き一つを取ってみても、シンプルでわかりやすいトレンドがもはやなく、自分自身でどちらのトレンドに乗るべきか、つかまなければならないかを判断する時代に入ったということを物語っています。

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頭の中のリミッター(制限)を外す!

アマゾンキンドル全米英仏マンガチャートで1位を獲得した「メイドですから!」の活動目標は、世界のどこかで映像化・アニメ化を実現する!として、年初から積極的に動き回っています。

BecuaseImaMaid_cover.jpg常識で考えれば、日本でアニメ化した作品がなんとか海外に進出できるという状況で、日本でアニメ化されている作品でさえ国内ヒット作品になるのはごくごく一部、海外進出できるのはメガヒットクラスの作品のみという超厳しい現実・・だから辞めようという発想になりがちです。現実によく言われましたしね(笑)。

たしかに「メイドですから!」は、日本・インドネシアでは単行本をリリースしたものの、実写化・アニメ化は未だされておらず、先の常識に照らしてみればあきらめて当然の状況なのかも知れません。

しかし、トレンドは自分自身の感性でつかむこと、そして今までの常識はこれからは通用しないと考え、頭の中にあるリミッター、つまり制限や限界は捨て去ることと決意し、海外で実写化・アニメ化を実現するべく日々邁進しているところです。

動き始めると、海外進出をサポートしている方や団体の施策、企業などが多くあることに気づき、自分自身や過去の常識に囚われて、そのチャンスがすぐ近くにあることさえ気がつかなかったことに驚きさえ覚えます。そうです、チャンスを自分で見えないようにしていたのです。

エンターテイメントの本場にいきなり挑戦

面白いもので常識を捨てると、スーッと世界が広がることを体感します。

もしハリウッドで実写化されたら、アン・ハサウェイ主演でラブコメの王道でストーリーを作って、脇にあの超大物の男優を据えて、一政にはあのイケメン若手俳優を・・・などと空想の世界をいい意味で彷徨えますので、常識を捨て去って前のめりで挑戦することは意外と楽しいですよ。

hollywood-595645__340.jpgエンターテインメントの世界は、スポーツの世界と違って予選を勝ち抜く必要もないし、日本で売れたから世界で戦えるということでもありません。

スポーツの実力評価は、たとえばスピードガンで150kmが出る、ホームランが30本打てるなど絶対的評価ですが、漫画や映画は、面白いかそうでないかというその国の文化の相対的評価で決まるのですから、まずは持って行って観てもらうことが先決です。

まとめ

頭の中のリミッターを持ち続けることは、ある意味楽なことかもしれません。無用なチャレンジはする必要はないし、非常識なことを排除して、常識人として生きていく、周りと同じ生き方・手法で人生を歩んでいく。こういう人生ももちろんありです。

しかしながら、頭の中のリミッターをはずし、自分の周囲にあるチャンスに気づき、前のめりで生きていく人生も面白いはず。またそういう人間が一人でも増えれば、コンテンツビジネスの面ではこれまでの常識では考えられなかった新しい日本を再構築し、再起動できるでしょう。

どちらの生き方を選択しても答えはありません。今は自分でトレンドを読み、選択する時代なのですから。

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