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携帯電話の広告付き通話ビジネスは成立するか?

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以前のエントリで、広告ベースのモバイルオペレータが来年にも始動するニュースを書いたが、今度は英VodafoneとYahoo!が提携し、英国でVodafoneユーザー向けに広告を配信するという。広告はユーザーの嗜好に合わせたターゲット広告となり、配信を許可したユーザーは割引サービスが受けられるというもののようだ。Vodafone Live!などが対象となるようだ。

固定インターネットの世界では、ユーザーは月額料金をISPに支払うだけで、好きなだけインターネットを利用できる。そして、そこで閲覧できるほとんどのコンテンツは無料だ。だが、モバイルの世界はこの世界に程遠い。行く行くはこのようになるのかどうかの予想は難しいが、現在のモバイルには課題が多い。もちろん、モバイルインターネットの起爆に通信料金が大きな障害になっていることは否定できないが、それだけではないと思う。オペレータの提供する各種料金パッケージが分かりにくいのも事実だと思うし、モバイル特有の課題として、プラットフォームが標準化されていないことは大きい。

広告モデルが料金の面でユーザーの障害を低くするならば、一つの解決策になりそうだが、受け入れやすいモバイル広告というのはどんな形だろうか。ここも今後、各社が模索する課題だろう。VodafoneとYahooが計画しているターゲット広告は新しいものではないが、広告の表示の方法などで何か新しさが出てくることに期待したい。

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