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共創でマーケティングを変える!

Social Good な企業とその取り組み #1:良品計画

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今後定期的にSocial Goodな企業とその取り組み、商品などを紹介して行きたいと思います。第一弾は無印良品を展開する良品計画の「100の良いこと」。

良品計画は「生活者や生産者に配慮した商品・サービスを無印良品として具体化することで、世界の人々に「感じ良いくらし」を提案していきます。良品計画は「商い」を通すことで、人々が喜び、美を伝播し、そして社会に貢献することができると考えています。」(Webサイトより)まさに日本を代表するCSV企業です。素晴らしいのは「良心とクリエイティブ」で世界の課題解決をする手法です。
100の良いこと」は、その良品計画が「感じの良いくらし」を実現するために行っている「良いこと」の活動集です。

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ここには様々な活動が提示されています。社会的課題解決X商品開発、社会課題解決Xプロモーション、社会課題解決X社員ボランティア、社会課題解決Xなどです。良品計画の思想である「感じ良いくらし」の提供をいかに考え、実現しているかがわかります。単に、安くていいものを大量に売る、姿勢とは真逆にあります。近年、温暖化問題、食料廃棄問題などの社会的課題が短な関心事項になり、生活者の意識も高まる中、無印良品の商品が支持を受けているのもうなずけます。また、中国を始めとするアジアでも人気が高いのもこのあたりの思想が商品やブランドに染み出しているからかもしれません。

無印良品が展開する「くらしの良品研究所」は非常にユニークなアプローチです。このページでは無印良品の商品の販促的な紹介は一切なく、無印良品が考える「感じの良いくらし」に関する良質なエッセイが定期的にポストされています。最近は「自分なりの眠りを」「春はどこから」「風の名前」などですが、記事中一切商品訴求はありません。そしてそれらの記事は1000件前後の共感「いいね!」「シェア」を通じて多くの生活者に「口コミ」で伝わっていきます。

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無印良品はここ数年テレビ広告などのプッシュ的なマスコミュニケーションはしていませんが、このようなオーガニックなコミュニケーションで生活者の目に届いているのです。テレビ広告をしないという点ではスターバックスと同じですが、両社に通ずるのはSocial Goodな企業姿勢、企業カルチャーです。

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