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「人喰いの大鷲トリコ」は、いいぞ。

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今回は、モノづくりもマーケティングも関係のないゲームの話ですがお付き合いください。7年間待ったゲーム、「人喰いの大鷲トリコ」がようやく発売されたのです。

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2009年にPS3用ソフトとして制作が発表されるも、制作上の都合から発売未定となりさらにはPS3からPS4への移行が伝えられ、「これは本当に出るのだろうか...?」といった浮き沈みを7年ずっと繰り返してきました。今年10月に発売という話が出たときも、「手元に届くまでは信じられない!」と疑心暗鬼にもなりましたが、Amazonで先行発売予約が始まると「これは出るということだよね...?」と、恐る恐る予約購入ボタンを押しました。なお、この時点ではPS4を所持していませんでしたが、本当に出るのであれば一緒に買おうと決意。

そして、10月の発売予定から遅れること2ヶ月(バグ修正のため延期。ただし7年間も待った身としては2ヶ月なんてあっという間)。ついに先日、PS4とともにに手元に届きました。

届いた瞬間から、とても嬉しい思いでいっぱいになりました。よくぞリリースされたものだと。開発が途中でとん挫するというのは、ゲームに関わらず製品開発やソフト開発でもありうることです。このゲームでも製作スタッフ不足がささやかれ、開発エンジニアが途中何度か募集されているのも見かけました。

どうしてここまで待たされても文句も言わずに購入するのか、不思議に思う人もいるかもしれません。その大きな理由は、この制作スタッフが過去に発売した名作である「ICO」そして「ワンダと巨像」をプレイしないと分からないかもしれません。

「人喰いの大鷲トリコ」を含めたこれらの作品は、FFやドラクエのようなシリーズ物として発売されているわけではありませんが、そこで表現されている世界観や、謎解きとアクションを兼ね備えたゲームシステムが共通しており、一度この世界に魅了されると離れられないのです。そうして、ずっと今作を待ち続けた人でなければ、この「人喰いの大鷲トリコ」発売に対する感動は分かち合えないでしょう。

しかし、実は、そんなことはどうでもいいのです。

土日にゆっくりとゲームを開始しましたが、一瞬でその世界観に引き込まれました。そびえ立つ不思議な塔、人がいなくなった遺跡、そこに覆い茂る草木、壮大な景色の描写力。この世には存在しないはずの架空の「トリコ」という巨大な生き物が本当にいるかのようなリアルな仕草・動作を実現するアニメーション。そして、主人公の少年と大鷲のトリコが、言葉はかわせずとも一緒に冒険をしながらお互いに仲を深めていく姿にほろりとくるストーリー。最近のスマホゲームでは味わうことのできない、圧倒的な没入感に浸れます。基本は一人用のゲームですが、一本の映画のように楽しめるため、誰かと一緒にプレイするのもオススメな作品です。

本エントリーで少しでも興味を持った方は、ぜひ「人喰いの大鷲トリコ」をプレイしてみてください。「ICO」や「ワンダと巨像」をやらないと楽しめないということは全くありません。

ただ、この世界観に取り込まれたときに、前作もやってみたいと思ってしまう可能性は否定できません。

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