オルタナティブ・ブログ > 技術屋のためのドキュメント相談所 >

専門的な情報を、立場の違う人に「分かるように説明する」のは難しいものです。このブログは「技術屋が説明書や提案書を分かりやすく書く」ために役に立つ情報をお届けします。

英語で説明しようとしたら、英語以前に問題があることに気がつきました

»

不自由な言語で説明しようとすると、ロジックを整理できていない部分に気がつく・・・・ということに気がつきました。

これだけだと何のことやら、なので経緯から書きますと、先日ある会社から研修のご依頼をいただいた際、「外国人社員向けに英語でもやれませんか?」と打診があったので、英語で喋ったことなどトータル10時間ぐらいしか無いにもかかわらず「やりましょう」と引き受けてしまい、1週間ほど前にその本番が終わったところです。

3時間ほとんど英語で喋ってきましたが、図解のおかげもあって初めてやるわりにはうまく通じてくれました。(交流パーティ的な場所での英会話よりも10倍楽でした)。

しかし、どうしても一部うまく通じない部分もありました。
「??」という顔をされたり質問されたりしてなんとか説明しようとするのですが、なかなかうまくいきません。

で、気づいたのです。
その部分は「教材の完成度が低いのをトークでごまかしてるところ」だったということに。
日本語だったらそれができる。「ここは時間をかけて説明すればいいや」で切り抜けてたわけですね。
でも英語だと言葉が不自由な分だけそのごまかしが効かない。

ということに気づいた次第です。単に英語で仕事をする機会が欲しいということで引き受けた案件でしたが、思わぬ収穫がありました。

一般化すると、「苦手な言語で説明しようとすると、自分の考えの浅い部分に気がつく」ということですが、これ、別に外国語に限らず、「日本語でも、喋ることはできるけど書くのは苦手」という場合は同じなのでしょうね。

Comment(0)