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「スクリプト」の説明(1)

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技術屋のためのドキュメント相談所長の開米です。

今回はこんな技術情報をリライトしてみましょう。

「スクリプト」

台本、脚本、原稿、手書き、筆記体などの意味を持つ英単語。

コンピュータプログラムの種類の一つで、機械語への変換や実行可能ファイルの作成などの過程を省略または自動化し、ソースコードを記述したら即座に実行できるようなプログラムのことをスクリプトという。そのようなプログラムを記述できるプログラミング言語のことをスクリプト言語という。

通常、人間が書いたプログラム(ソースコード)はコンパイラなどでコンピュータが解釈できる機械語などのコードに変換され、必要なライブラリを結合するなどの操作をして実行可能なプログラムが生成される。スクリプトではこの過程をソフトウェアなどが自動的に行なってくれるため、プログラムの作成者は記述したコードをすぐに実行に移すことができる。(出典:IT用語辞典 e-Words 「スクリプト」 http://e-words.jp/w/E382B9E382AFE383AAE38397E38388.html 2014-0602参照)

スクリプト言語についての説明ですが、この文中の後半部分に注目します。

"通常、人間が書いたプログラム(ソースコード)はコンパイラなどでコンピュータが解釈できる機械語などのコードに変換され、必要なライブラリを結合するなどの操作をして実行可能なプログラムが生成される。スクリプトではこの過程をソフトウェアなどが自動的に行なってくれるため、プログラムの作成者は記述したコードをすぐに実行に移すことができる。"

この内容をシンプルステートメント化すると下記6項目でしょう。

(1) 人間がプログラムを書く
(2) コンピュータが解釈できる機械語に変換する
(3) 必要なライブラリを結合する
(4) 実行可能なプログラムを生成する
(5) この過程をソフトウェアなどが自動的に行う
(6) コードを実行に移す

この6項目、よく見ると「一連の手順とその補足説明」といった構造が見て取れます。

2014-0602-1.PNG

 こんなふうに「一連の手順」を示した上で、「その中のこの部分がこーいうふうになっててねえー」と「補足説明をする」というタイプの説明文は技術解説では非常に多いですね。

 非常に多いので私はこれをフロー&コメント型と呼んでいます。「フロー」部分をまず探すと、考えるのが楽になります。

 (・・・次回に続きます)

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