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デジタルでBtoBセールスはできるのか!?

担当ソリューションの新入社員向けレクチャー&技術セッション受講を通して得たこと

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現在の私の主要担当ソリューションは、このブログでも何度かご紹介した、クラウド型データ分析サービスの「IBM Watson Analytics」です。いま市場で大きく伸びているセルフサービス型BIに位置づけられているソリューションで、エンジン部分にIBMのコグニティブ(認知型)コンピューティングのWatsonを使用していることが特長です。

知名度の高いWatsonを活用していること、伸長しているセルフサービス型BIであることから、IBMのクラウド型ソリューションの中でも特に注目されていて、Webセミナーを4月は毎週開催するほどの人気となっています。そのWebセミナーの講師は私が担当していることは、前回のブログでお伝えしました。

講師を担当していますが、私の立場は営業です。研修を専任で担当しているわけではありません。また、プリセールスのエンジニアでもありませんので、技術的なバックグランドを持っているということでもありません。営業という観点で、いかにお客様にその価値をお届けできるか、が重要と考えているのです。

さて、そんな中、今年の新入社員向けにWatson Analyticsの概要をレクチャーする機会がありました。対象は私の所属するデジタルセールスに配属されたメンバー数名。まだ入社2週間程度ですので、当然Watson Analyticsなるものは知りません。データ分析、アナリティクスということの概念も正確には理解していないと思われます。
この新入社員に対しては、私が普段Webセミナーでお客様に対して話している内容を、Webセミナーの形式そのままで話しました。いつもはマイクに対して話しているものを、同じ会議室内にいるメンバーに向けて話す、というところのみが異なっている点です。
話す内容は新入社員だからいつもより丁寧にわかりやすく、とはしませんでしたが、Watson Analytics自身が専門家でなくても使えることを売りとしているので、新入社員でも十分に理解できたようです。その中で、いつもは得られない反応がありました。
ダッシュボードというレポートを作成する機能があるのですが、レポートを作成する途中でも項目を絞り込んだり置き換えたりすると、そのダッシュボード上にあるすべてのグラフの項目が瞬時に替わる、ということを見せたのです。ここで素直に「おー」という声があがります。自分でもこの機能はなかなか素晴らしいと思っていたのですが、いつもはWebセミナーですので、お客様の反応が見えません。今回、思いもかけず、評価が高そうなポイントがわかったのは収穫でした。

また、タイミングをほぼ同じくして、このWatson Analyticsをやや技術的な観点で説明するコンファレンスを受講する機会がありました。技術的な背景を解説するセッションももちろん役に立ったのですが、意外に有用だったのが、実際にWatson Analyticsを触ってみようというセッションでした。普段のWebセミナーで自分自身がリアルにWatson Analyticsを動かして見せるデモを行っているので、操作はわかっているつもりでした。ところが、やはり講師によって見せたい視点が異なるのですね。意外な切り口、思ってもみなかった強調ポイントで話をされ、思わずへぇと頷いてしまいました。


今回、時をほぼ同じくして、いつもと違うレクチャーをし、また他人からレクチャーを受ける立場にもなりました。このふたつの機会を通して得たことは、教えることで得られることがあること、自分がよく知っていると思っているソリューションでも、他の人から聞くと新たな気づきを得られること、です。

常に学ぶ姿勢を持って業務に向かうことの重要性を改めて実感した4月でした。

IBM 中山貴之のWeb Page (平日は毎日更新中)

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