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外資系金融機関を担当する経営コンサルタントの活動記録 ~ プライスウォーターハウスクーパースの高橋正敏です。

インドのモータリゼーション

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インドの自動車製造大手のタタ自動車が、超低価格車「ナノ」の販売を正式に発表しました(323日現地時間)。価格も10万ルピー(約19万円)ということで、一気にインドの中間層が2輪車から自動車へと移行していくと期待されています。日本においては、スズキなどが早くからインドに進出していて、2輪車と自動車の両方でインドの市場を開拓していましたが、今後はインド人自らの手でドンドン市場を開拓していくのではないでしょうか。

日本では最近、若者の車離れとか、エコのために自動車を手放すとか、ハイブリッド車に買い替えるとか、成熟した市場ならではの傾向が見られ、自動車があまり特別扱いされていない印象がありますが、個人的には、車にはやはり夢があると思います。

子供のころ、父親は最初スバル360を買って、よくドライブに連れて行ってくれました。その後、色々な自動車に乗り換えていましたが、その車ごとの思い出は今でも忘れられません。また自分自身も独身時代はオープンカーを乗り回し、家族・子供ができたあとにはハイブリッドカーに買い替えるなど、そのときどきにおける自分の意識の変化があり面白いと思います。

インド人中間層が自動車を持つようになり、今後は道路などのインフラもより整備されるでしょう。ドライブが流行り、地方の宿泊や食事もまた盛り上がっていくでしょう。周囲も「よし、オレも車が買えそうだ。もっと仕事頑張ろう」となるはずです。「ナノ」普及により、世界で活躍するインド人の層が今後ますます増えていくような気がします。

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