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女性アーティストへのマスコミバッシング:100年前

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 初音ミクが朝日新聞の土曜日版特集を飾り、執筆者が2ちゃんねるに降臨して歓迎されるなど、朝日新聞のミクリテラシー度の高さが評価されつつあります。ちょっと前のTBS vs. 初音ミク事件がうそのようですね(笑)

 さて、女性アーティスト(初音ミクはあくまでも「仮想」アーティストですが)に対するマスコミのバッシングは今に始まったことではありません。

 最初にその洗礼を受けたのは、日本最初の女性音楽家で教育家の「幸田延」でした。1908年。今から100年前の話です。

 彼女は作家・幸田露伴の妹であり、同じく作家の幸田文にとって叔母にあたる人で、東京音楽学校の教授でした。当初はピアニスト、バイオリニスト、作曲家としてたいへんな人気だったようですが、その後、新聞から「女帝」「西大后」と激しく叩かれたことにより失脚せざるをえなくなりました。

 そのあたりをネットで調べていたら、あるブログに、1908年9月15日から25日にかけての朝日新聞に、5日間にわたるすさまじいバッシング記事が掲載されていた、と書かれてあるのを発見。ちょうど1世紀前のことです。

ついには幸田延だけでなくそのまわりの教授陣達にも至り「幸田女史に次ぎ傲慢不遜の小癪に障るのは・・・」といった案配で,事実関係というよりもいまの2ch如く中傷誹謗の嵐である。当時の朝日新聞というのはこんなであったのかとちょっと驚き。また,「夏目漱石氏の愛猫死す」なんて記事もあったりして,どちらかというと週刊誌あるいはタブロイド紙に似ている。

と、このブログには掲載されています。なんとか当時の新聞を読みたいものです。

 実はこのブログ、作曲家の江村哲二氏の個人ブログからの情報なのですが、江村氏は残念ながら昨年6月、亡くなられています。

 さて、幸田延の歌曲は1曲だけ。神奈川県立平沼高校の校歌。同校の同窓会ページで演奏を聴くことが出来ます。滝廉太郎の「荒城の月」と2小節がまるまる同じといった関連性など、興味深いエピソードが書かれています。

 メロディー借用は「2小節までならオッケー」説は、案外このへんからきてたりして。

 なお、幸田延の妹でバイオリニスト・安藤幸の息子が、富士通ファコムの初代社長である安藤馨氏という、ものすごい家系です。


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