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ダイバーシティマネジメントとは、自分に不自然な行動を強いること?

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世の中のホットなキーワード「ダイバーシティ」。多くの企業が「ダイバーシティな人たちをマネジメントしていくことが、事業を成長させるために重要」だと名言しています。

なぜダイバーシティが重要かというと、やはり新しいものを生み出すためにダイバーシティな人材が必要になるのだと思います。多様な人たちが集まって、対話をする。その中から新しいアイデアやサービスが生まれてくる。似た者同士で対話をしても、新しいものは生まれないものです。

そう考えると、新しいものを生み出さなくてもいい企業は、多様性よりも似た人たちが集まって阿吽の呼吸で進めた方がいいのかもしれませんね。全ての企業がダイバーシティが必要だとは限らなくて、新しいものを生み出す企業にだけ必要なのかもしれません。

話を戻すと、、

「多様な人が集まって対話をする」これって、慣れるまでは難しいんじゃないかと思います。なぜなら、多くの人にとっては似た人の方が話しやすくラクだからです。同世代、同性、似たようなバックグラウンドを持つ人、同じ考えを持つ人、共通の趣味がある人etc。こういう人たちと一緒にいる方がラクだし、似たような考え方だから話もスムーズに進む。だから、人は自然に行動していると、こういう似た人たちとの対話が多くなりがちになるののではないでしょうか。自分と似てない人と対話の機会を増やすのは、自然と行動していたら出来ない人が多いのではないかと思うのです。

私もそう。ついつい話がしやすい人、同じ興味を持つ人と自然とコミュニケーションが多くなりがち。この行動を変えるには、自分に不自然を強いて、自分と似てない人と多く対話の機会をもつようにしていくしかないと思っています。

自然に振る舞っていたら、ダイバーシティな環境は作れない。不自然でも、慣れるまでは居心地が悪くても、自分と違った考えの人と対話の機会を増やしていく。そこがダイバーシティマネジメントの第一歩かと思いました。もともと自分と違う人と話すのが好きな人はダイバーシティマネジメントを自然とできるのかもしれません。慣れてくると、そっちの方が楽しくなるのかもしれないですね!

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