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山崎万里子さん(ユナイテッドアローズ執行役員)の仕事の進め方のヒント

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*左が山崎さん。パワフルな笑顔が魅力的で、話を聞いているこちらまでウキウキしてしまう方。

なるべく社外の人とも積極的に会っていこうと思っている最近。ちょっと興味ある人を見つけたら、セミナーなどをすぐ申し込むようにしています。先週末にはミナジョ(南青山女子大学)主催のイベントで山崎万里子さんのお話を聞いてきました。

大学生の頃、ユナイテッドアローズでバイトをし、就職もユナイテッドアローズでしたので、ずっとユナイテッドアローズに勤めている山崎さん。よく人に独立しないのですか?と聞かれるそうですが、今の会社のビジョンを超えるものを自分は作れないから、それを実現するために自分は手伝いたいと思っているのでずっと今の会社で勤めているいるのだそうです。ビジョンを描くことと、それを実現するのは違う役割で、山崎さんはビジョンを実現する役割をが得意なのだと言っていました。

ただ、一度やめるかどうかを迷った時があり、創業者である重松さんに相談したことがあるそうです。当時、ファッション業界は高級ブランドが上から押し寄せ、下からはファストファッションが押し寄せていて、ユナイテッドアローズも含むいわゆるミドルマーケットが苦戦していた時があったそうです。重松さんに相談したところ、価値創造には2つの方法がある話をされたそうです。ひとつは1を1000にする方法、ふたつめは0を1にすること。ユナイテッドアローズは0を1にする価値創造をしていると聞いて、自分もそちらの価値創造をしていきたいと思いとどまったのだそうです。

どちらの話も、何を目的にしているのかと根底に流れる会社のビジョンが重要なキーワードでした。重要な決断をする際には、何度も立ち返るものなのですね。

あと、自信の育て方の話も面白かったです。自信を育てるためには、閾値(しきいち)を超える(絶対に無理だと思っていたことに挑戦して、その後何ともないことのように出来るようにすることで自信を育てるやり方)方法と、日頃に小さな自信を積み重ねる方法(例えば、苦手な人に自ら挨拶にいったり小さな克服を繰り替えすのだそう)をとっていると言っていました。

パワフルで、内側からワクワク感があふれている山崎さんを見ると、そんな風には見えませんでしたが、ご本人いわく、いつもビクビクしている自分がいて、それがイヤで上記のような自信の育て方をしていたのだそうです。

私はかなり近くの席で話を聞いていたのですが、内側からあふれるワクワク感がいっぱいの方でした。その背景には、色んな壁を自分なりのやり方で乗り越えてきた蓄積が自信となって、次の壁に対するワクワク感につながっているのだろうと思いました。

あ、あと、山崎さんのファッションのテーマは「ビジネスウーマン×ロック」なのだそう。ロック感は、クロムハーツで出していると言っていました。ビジネスのシーンって何を着るのか女性は難しいですが、「ビジネスウーマン×○○」の○○を自分で設定して自分らしさを出すのは面白いなと思いました。ちゃんとビジネスシーンのルールに従いながら、個性を出す方法ですね。

色々勉強になる週末でした!

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