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健康寿命延伸に向けたデータヘルス改革

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厚生労働省は2018年7月30日、「第4回 データヘルス改革推進本部」を開催し、データヘルス改革で実現するサービスと工程表と、健康寿命延伸に向けたデータヘルス改革について、議論・検討を行っています。

健康寿命延伸に向けたデータヘルス改革では、①保健医療記録共有から⑧人工知能までをキーワードに、以下の4つの取り組みを推進していくとしています。

・ゲノム解析やAI活用によりがんとの闘いに終止符
・データ連結・IoT活用による最適な診断や診療の選択肢拡大患者情報を共有化できる環境
・科学的介護データ等の提供によりキュアからケアへ生活の質の向上
・健康・予防情報の提供による健康増進、病気のリスク軽減

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出所:厚生労働省 第4回 データヘルス改革推進本部 2018.7

データヘルス改革で実現を目指すサービス(AI)関係では、AI開発基盤に必要なデータを収集し、研究者や民間等が利活用できるサービスでは、重点6領域(ゲノム医療、画像診断支援、診断・治療支援、医薬品開発、介護・認知症、手術支援)を中心に、AIの社会実装に向けた取り組みを進めるとともに、研究者や民間等が利活用できるような、AI開発用クラウド環境を整備していくとしています。

2020年度に実現できることでは、画像診断支援における、医学会を中心とした画像データベースの構築や、医薬品開発において製薬企業とIT企業のマッチングを行う等、重点6領域を中心にAI開発基盤を整備するとともに、医療機器メーカーへの教師付き画像データの提供や、医薬品開発に応用可能なAIを開発する等、AIの社会実装に向けた取り組みを進めるとしています。

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出所:厚生労働省 第4回 データヘルス改革推進本部 2018.7

AI開発基盤に必要なデータを収集し、研究者や民間等が利活用できるサービス 工程表は、以下のとおり整理しています。2018年度は「保健医療分野AI開発加速コンソーシアム」においても、保健医療分野のAI開発・利活用促進に向け様々な議論を行う予定となっています。

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出所:厚生労働省 第4回 データヘルス改革推進本部 2018.7

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