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APACにおけるデジタル時代の創造的破壊者、1位はテンセント、2位はアリババなど、上位7位まで中国勢が占める〜ガートナー調査より

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米調査会社のガートナーは2017年11月1日、アジア太平洋地域におけるトップ10のデジタル時代の創造的破壊者(Digital Disruptors )を公表しました。

Gartner Identifies Top 10 Digital Disruptors in Asia/Pacific

ガートナーによると、アジア太平洋地域のトップデジタル企業は、グローバル企業に対する脅威と機会を与え、CIOはそのリスクを無視している点を指摘しています。ガートナーではCIOは、できるだけ早くアジアの主要な創造的破壊者を認識し、これらのデジタルジャイアントと協業関係を構築するのか、もしくは競争を加速させるかの意思決定が重要である点を指摘しています。ガートナーでは、2021年までに、伝統的な企業の80%が、破壊的な競争環境や、自らが創造的破壊をしないことで、市場シェアを10%失うと予測しています。

グローバル企業のCIOやITリーダーは、Google、Facebook、Amazon、Appleなど、米国に本拠を置く大手デジタルジャイアントには精通しているものの、アジアにおけるデジタルジャイアントに関しては理解が不足しており、アジアのデジタルジャイアントを徹底的に研究する必要性を指摘しています。

アジア太平洋地域のGDP成長率は、世界市場の1.6倍となり、モバイルウォレットなどの技術を採用すると、17億人のインターネットユーザーに達する巨大な市場となっています。

ガートナーでは、テクノロジー/ビジネス/産業/社会の4つの主要要素とscale, reach and richnessによる3つの要因で、上位のデジタル時代の創造的破壊者を整理しています。

APACのトップ10のデジタル時代の創造的破壊者は以下のとおりとなっています。

1位は、Wechatをはじめとしたソーシャルコミュニケーションツールなどを提供する「Tencent」です。2位は、日本では知名度の高い「Alibaba」、そして3位には「Baidu」が続いています。7位までは中国勢が占め、ようやく8位に、日本企業では「Yahoo Japan」の1社のみが入っているという状況となっています。

勢いを増すアジア太平洋地域のデジタル時代の創造的破壊者と競争環境に持ち込むことは厳しく、どのような協業関係を構築できるのか、日本の事業者にとっても大きな決断と対応を迫られる時期にきているといえるのかもしれません。

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