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FinTech関連の市場は2017年の196億円から2021年には1,179億円に拡大

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専門調査会社 IDC Japanは2017年8月8日、「国内金融分野の第3のプラットフォーム市場予測とFinTechの利活用動向」を発表しました。

IDCの調査よると、2017年の国内第3のプラットフォーム(クラウド、モビリティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術)市場の金融分野のIT支出規模は年比成長率は6.9%の9,286億円と予測しています。金融分野では特に保険では、ビッグデータ/アナリティクスを中心に積極的な投資が進むとみており、ソリューションでは、現在のモバイル関連支出から、クラウド、ビッグデータ/アナリティクス関連の支出が徐々に拡大すると予測しています。

国内金融機関では、FinTechソリューションの提供、活用のため、スタートアップ企業と連携、自社/自行で開発する金融機関も増加しているとしています。

現時点では、検証段階に留まっている金融機関が多くなっていますが、2017年以降は、本格的にソリューションを提供するケースが増えると予測しています。

IDCでは、国内金融機関、および他の産業分野の企業を含めてFinTechソリューション展開によって影響を受ける範囲を「FinTechエコシステム」として分析しており、国内における「FinTechエコシステム」関連IT支出額は、2017年の196億円から2021年には1,179億円に拡大し、多くの企業の業務/システムに効果が波及すると予測しています。2018年までは金融機関のFinTech投資が全体を牽引しますが、2019年以降は、国内金融機関の関連システム(勘定系システム、顧客管理システムなど)の投資や他の産業分野の企業のFinTech関連の投資が牽引すると予測しています。

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