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デジタルトランスフォーメーションの進展で求められる人材像 -IPA「IT人材白書2017」から

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独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は2017年4月25日、「IT人材白書2017」を公表しました。

本白書は、以下のとおり構成されています。

第1部 「IT人材白書2017」の概要
第2部 IT人材の現状と動向
第3部 2016年度 調査結果
第4部 教育機関動向経年比較と産業界のニーズ
第5部 IT人材育成の主な活動

今回は、第2部 IT人材の現状と動向の、第1章 デジタルトランスフォーメーション時代のIT人材を中心にご紹介したいと思います。

デジタルトランスフォーメーションの進展で、企業全体として対応するには、主導的役割を果たす人材が重要であるのではないかとの仮説のもとに、"変化"には誰が主導して対応していくべきかという問いに対して、「すでに変化の中にいる」企業では、他の認識の企業に比べて「経営者」が主導していくべきだという回答の割合が高いという結果が出ています。

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出展:「IT人材白書2017」 2017.4.25

デジタル化を誰がどのように進めているかとい問いに対しては、CIOや、デジタル推進部門、デジタル技術を用いた新事業部門、IT系部門などに存在し、それぞれのデジタル化を推進しているとしています。経営者の役割では、デジタル化の重要性を認識し、経営方針などに反映するケースなどがあげられています。また、リーダの役割はデジタル化を進めるための具体的施策の決定やデジタル関連の新規事業の実施、経営への提言などがあげられています。

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出展:「IT人材白書2017」 2017.4.25

企業においてデジタルトランスフォーメーションがどのように進んでいくかを図式化すると、経営者とリーダーが周囲を巻き込み、改革を進める動きとなっています。

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出展:「IT人材白書2017」 2017.4.25

また、デジタル化を推進するリーダーに求められるのは、 "他人を巻き込む力"、"ビジネスとデジタルの知見"であるとし、デジタル化を推進するリーダーが育ってきた背景は、"多様な経験と新しいものへの挑戦"、"ネットワーク、外部とのつながり"が重要であるとしています。デジタル化を推進するリーダーの育成に重要となる環境の整備として以下の図を示しています。

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出展:「IT人材白書2017」 2017.4.25

デジタル化に携わる人材では

必要な能力は以下のように示しています。

・デジタルトランスフォーメーションを進めていくには、経営者やリーダーが方向性を示していく必要があるが、社員もそれぞれの立場でデジタル化に携わっていくことになる。
・インタビュー結果によると、もともと製品の社内開発・運用を行ってきた企業の場合、社内に既存の技術力はあり、加えて具体的な技術(データ解析やAI、クラウド等)が求められている。また、具体的な要素技術だけでなく、システムの構造設計を行い開発する能力(システムアーキテクト)の重要についても挙げられていた。一方、これまでITが深くかかわっていなかった事業がデジタル化した場合、今までIT部門が行っていた外部企業への開発委託を事業部門が直接行うことになり、ITを事業に適用する能力や、機能設計や要件定義を行う能力が求められる。

人材の獲得方法と育成は以下のように示しています。

・事業のデジタル化に必要なIT能力を、既存の人材でまかなうのは難しいとの意見があった。デジタル化した事業を行っている企業では、ネット系の企業等でデジタルビジネスの経験がある者を中途採用し、事業の推進を行っている例が見られる。また、新しい技術(データ活用やAI、IoTなど)を持った人材に関しては、中途採用の難しさを挙げる企業が多く、新卒採用した人材を育成して人材確保する傾向が見られ、新卒を採用する際に理数系人材を重視する企業もいくつかあった。育成のスピードアップと高い技術力を持った人材の輩出につなげたい考えである。
・ただし、内部人材育成の難しさを挙げる企業もあり、必要な技術を持った人材を中途採用できる場合は行い、できない場合はアウトソーシングや、外部との連携を行うことで技術を補完する場合もあった。

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