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政府の「Society 5.0」(超スマート社会)を中心とした科学技術関係予算(平成29年度当初予算案及び平成28年度補正予算)について

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内閣府は2017年1月13日に、科学技術関係予算(平成29年度当初予算案及び平成28年度補正予算)を公表しました。

平成29年度科学技術関係予算案 <全体額>は以下のとおりとなっています。

スクリーンショット 2017-01-20 18.58.06.png

出所:内閣府 科学技術関係予算(平成29年度当初予算案及び平成28年度補正予算) 2017.1.13

今回は、未来の産業構造と社会変革に向けた新たな価値創出の取組みとなる

・新たな経済社会としての「Society 5.0」(超スマート社会)を実現するプラットフォーム
・「Society 5.0」(超スマート社会)における基盤技術の強化

関連の予算にフォーカスしてみたいと思います。

■総務省

★人工知能技術に関する研究開発
【4.1 億円+運営費交付金 273.0 億円の内数(国立研究開発法人情報通信研究機構<NICT>)】
脳神経回路の演算メカニズムに倣い、少数データ、無作為データからリアルタイムに取捨選択しながら、特徴・意味を抽出し、分類・学習する
こと等を可能とする次世代 AI 技術の実現に向けた研究開発に取り組むとともに、脳情報通信技術、社会知解析技術等の開発を推進。

★「IoT/BD/AI 情報通信プラットフォーム」社会実装推進事業 【6.0 億円】
最先端の人工知能(AI)基盤技術を様々な産業分野に早急に展開し、データ収集と AI 解析により価値創出を図るため、産学官のオープンイ
ノベーションによる先進的利活用モデルの開発や国際標準化を推進し、新たな価値創出基盤となる「IoT/BD/AI 情報通信プラットフォーム」の構築と社会実装を推進。

★IoT 共通基盤技術の確立・実証 【3.1 億円】
多様な IoT(Internet of Things)サービスを創出するため、膨大な数の IoT 機器を迅速かつ効率的に接続する技術、異なる無線規格の IoT 機 器や複数のサービスをまとめて効率的かつ安全にネットワークに接続・収容する技術等の共通基盤技術を確立し、国際標準化を推進。

■文部科学省

★新たなイノベーションの鍵となる先端基盤技術の強化 【95.4 億円】
・AIP:人工知能/ビッグデータ/IoT/サイバーセキュリティ統合プロジェクト:未来社会における新たな価値創出の「鍵」となる、人工知能、ビッグデータ等の研究開発を強化。
・革新的材料開発力強化プログラム:物質・材料研究機構に、基礎研究と産業界のニーズの融合による革新的材料創出の場や、世界中の研究者が集うグローバル拠点を構築するとともに、これらの活動を最大化するための研究基盤を整備。
・健康・医療データプラットフォーム形成事業:理化学研究所において、医療機関、製薬・IT 企業等と連携し、健康・医療分野の多様な研究データやその解析手法の共有、利活用を促進。個人の健康・医療に関する予測技術開発や創薬プロセスの最適化に貢献。

■経済産業省

★次世代人工知能・ロボット中核技術開発 【45.0 億円】
次世代の人工知能・ロボット技術のうち中核的な技術の開発を、産学官連携で実施し、人工知能技術とロボット要素技術の融合を目指す。あわせて、人工知能技術等について、国際競争力強化を図るため、国立研究開発法人産業技術総合研究所において新たな研究体制の整備を行う。

★IoT 推進のための横断的な技術開発事業 【47.0 億円】
世界に先駆けて大量のデータの効率的かつ高度な利活用を実現するため、データの収集、蓄積、解析、セキュリティの 4 つの技術領域において、2030 年(平成 42 年)に IoT 社会の共通基盤技術となりうる先進的かつ分野横断的な技術の開発を産学官の連携体制で実施し、各技術領域においてエネルギー消費効率を事業開始時と比べて、10 倍改善すること等を目指す。

★ロボット活用型市場化適用技術開発プロジェクト 【17.5 億円】
ものづくり分野とサービス分野において、これまで実現が困難であった組立工程における柔軟物把持等が可能となるロボット技術を開発。加え て、汎用的な作業・工程に使える小型汎用ロボット(プラットフォームロボット)の開発(ハードウェア・ソフトウェアの共通化)を実施。

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