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プラットフォームとしての行政(Government as a Platform)とITガバナンス

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政府のIT総合戦略本部は2016年12月22日、「第20回新戦略推進専門調査会電子行政分科会」を開催し、新たな電子行政の方針(プラットフォームの高度化・共有化、価値を生み出すIT ガバナンス)について検討を行っています。

サービスを支える「プラットフォーム」と「ITガバナンス」 では、「サービス」「プラットフォーム」「ITガバナンス」の相互作用が個々の行政サービスを構成し、利用者視点のサービスデザインに向けて「プラットフォーム」および「ITガバナンス」をどう整備するかという発想が必要であるとしています。

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出所:第20回新戦略推進専門調査会電子行政分科会 2016.12

本分科会で示す、社会基盤としてのプラットフォームの全体イメージは、全ての国民・企業等が自らの力を十分に発揮し、産業競争力の強化を実現するための社会基盤、としています。

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出所:第20回新戦略推進専門調査会電子行政分科会 2016.12

プラットフォームとしての行政(Government as a Platform)では、

新たな方針におけるプラットフォームは、サービスデザイン思考の行政サービスを実現させるために必要となる機能の総称であって、それ自体が機能するとともに、その上で官民を問わない様々な社会活動が行われることにより、社会全体を活性化させるような基盤(Government as a Platform)となることを目指すべきではないか。

としています。

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出所:第20回新戦略推進専門調査会電子行政分科会 2016.12

「プラットフォームの高度化・共有化」 方針(案)では、基本的な考え方として

・官活用基盤の実現
・民でのサービス連携等、サービス改革を支える、相互運用性の高いデジタルデータ国民・事業者、自治体等がサービス開発で協働できる環境の実現
・社会や行政機関内での共通的サービスの充実による社会的効率性の向上

の3つをあげています。

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出所:第20回新戦略推進専門調査会電子行政分科会 2016.12

ITガバナンスによる価値の創出では、

サービスデザイン等の新しい考え方を取り入れつつ、利用者視点での価値の最大化を実現するに当たっては、マーケティング視点の取り入れ、業務・サービス部門の巻き込み、民間・国外との連携も視野に入れた体制の強化等が求められるのではないか。

としています。

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出所:第20回新戦略推進専門調査会電子行政分科会 2016.12

「価値を生み出すITガバナンス」 方針(案)では、基本的な考え方として、

・サービス改革を実現するためのITガバナンス
・利用者に資するアウトカムをプロジェクト(事業)の評価軸にしつつ、効果検証と窓口レベルでの利用促進を継続的に実施
・ガイドライン群や体制強化による現場の支援

の3つをあげています。

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出所:第20回新戦略推進専門調査会電子行政分科会 2016.12

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