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シェアリングエコノミーに関する総務省の取組について

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政府のIT戦略本部は2016年10月4日、「第6回 シェアリングエコノミー検討会議」を開催しました。シェアリングエコノミーに関する総務省の取組みや、中間報告書構成(案)を公表しました。

日本では、他国と比較して、シェアリングエコノミーサービスの認知度や利用意向が総じて低く、認知度と利用意向が相関するため、認知度向上を通じた関連市場拡大の余地は大きいとしています。

また、日本では、他国と比較して、シェアリングエコノミーサービスへの不安(事故・トラブル等)が強く、関連市場拡大のためには、安全性・信頼性の確保による利用者の不安解消が必須と考えられるとしています。

総務省では、シェアリングエコノミーサービスの認知向上に向けて、白書での調査・分析・紹介 協会イベント等への協力をあげています。サービスの安全性・信頼性の確保では、シェアリングシティについての自治体との連携支援をあげています。

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出所:総務省 第6回 シェアリングエコノミー検討会議 2016.10

シェアリングシティの事例として、宮崎県日南市の事例を紹介しています。

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出所:総務省 第6回 シェアリングエコノミー検討会議 2016.10

総務省では、「IoTサービス創出支援事業」の対象分野にシェアリングエコノミーを設定し、公募による実証を通じ、自治体との連携によるルール・ガイドライン等の整備を支援する予定としています。

また、自治体とシェアリングエコノミー事業者が連携して実証を行い、条例改正等のルール整備を行って参照モデルを構築することにより、他の自治体での活用を促進するとしています。

シェアリングエコノミー検討会議 中間報告書構成(案)は以下のとおりとなっています。

第1章 検討の視点
1.シェアリングエコノミーの特徴
2.シェアリングエコノミーの発展で期待される効果
3.シェアリングエコノミーの発展に向けて
第2章 シェアリングエコノミーの発展に向けた基本的考え方
1.シェアリングエコノミーを巡る海外と我が国の状況
2.シェアリングエコミーの発展に向けた課題
3.シェアリングエコノミー推進に向けた施策の方向性
第3章 自主的ルールによるシェアリングエコノミーの安全性・信頼性の確保
1.シェアリングエコノミーの自主的ルール策定に関する基本的考え方
2.シェアリングエコノミー・ガイドライン標準モデル
3.シェアリングエコノミーの自主的ルールの実効性の確保に向けて
第4章 シェアリングエコノミーの導入に係る先行的な参照モデルの構築
1.シェアリングエコノミーの地方展開に当たって克服すべき課題の解決に資
する先行的な参照モデルの構築とベストプラクティスの共有
2.シェアリングエコノミーを活用した地方創生の実現
3.シェアリングエコノミーの認知度向上に向けた取組の推進
第5章 グレーゾーン解消に向けた取組等
1.グレーゾーン解消制度・企業実証特例制度の活用促進
第6章 シェアリングエコノミー推進プログラム

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