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総務省の「AIネットワーク社会推進会議」について

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総務省は2016年10月21日、「AIネットワーク社会推進会議」の開催を発表をしました。

スクリーンショット 2016-10-22 11.06.11.png

開催の背景は以下のとおりとなっています。

 総務省情報通信政策研究所は、AIネットワーク化【注】に関し、AIの開発原則・指針の策定に向けた検討を行うとともに、AIネットワーク化が社会・経済の各分野にもたらす具体的な影響とリスクの評価を行う等、社会全体におけるAIネットワーク化の推進に向けた社会的・経済的・倫理的・法的課題を総合的に検討することを目的として、「AIネットワーク社会推進会議」(議長:須藤 修 東京大学大学院情報学環教授・総合教育研究センター長)を開催します。
 【注】 「AIネットワーク化」とは、AIネットワークシステム(AIを構成要素とする情報通信ネットワークシステムをいう。)の構築及びAI相互間の連携等AIネットワークシステムの高度化を総称する概念。

高市総務大臣閣議後記者会見でも、冒頭に「AIネットワーク社会推進会議」の開催について、コメントされています。

このたび「AIネットワーク化」に関し、新たに「AIネットワーク社会推進会議」を立ち上げ、10月31日に第1回会合を開催することになりましたので、発表します。今年の2月から6月まで、「AIネットワーク化検討会議」を開催して、AIネットワーク化が社会・経済にもたらす影響やリスクを評価するとともに、今後の課題を整理してまいりました。
 検討の成果として、4月末に行われたG7香川・高松情報通信大臣会合において、私から「AIの研究開発に関する8原則」を提唱し、各国からも国際的な議論を進めることについて賛同を得ることができました。
 今後、具体的な議論を進めていくために、「AIの開発原則」に開発原則の内容を具体化する説明を加えた指針「AI開発ガイドライン」の策定に向けた検討を進めることが必要です。
 また、AIネットワーク化の社会・経済にもたらす影響やリスクにつきましても、様々な分野における具体的な利活用の場面を想定したシナリオを作成しながら、検討を深めることが必要です。
 これらの検討を進めるため、これまでの「AIネットワーク化検討会議」を発展的に改組しまして、研究者の方々に加えて、産業界や、利用者側の有識者の方々にも御参画をいただき、「AIネットワーク社会推進会議」を開催することとしました。
 この「推進会議」におきまして、内閣府など国内の関係機関に加えて、G7やOECDをはじめとする海外の関係機関とも連携して、議論を進めてまいります。
 来年の夏頃を目途に、「AI開発ガイドライン」の策定に関する国際的な議論に向けた、"たたき台"を中心とする報告書を取りまとめていただく予定です。

主な検討事項としては、以下の3点となっています。

 (1) 「AI開発ガイドライン」(仮称)の策定に向けた国際的な議論の用に供すべき素案の検討
 (2) AIネットワーク化が社会・経済の各分野にもたらす影響とリスクの評価
 (3) (1)及び(2)に掲げる事項のほか、社会全体におけるAIネットワーク化の推進に向けた社会的・
   経済的・倫理的・法的課題に関連する事項

本会議では、「AIネットワーク社会推進会議」、「開発原則分科会」及び「影響評価分科会」が開催される予定となっており、私自身は「影響評価分科会」の構成員として、検討に参加予定となっています。微力ながら、貢献していければと考えています。

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