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国内データセンターサービス市場は、クラウド型データセンターサービスの利用が進み、先進的取り組みへの活用も

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調査会社のIDC Japanは2016年9月12日、「国内データセンターサービス ユーザー調査結果」を発表しました。

IDC Japanの調査では、データセンターサービスの利用は、現在は大企業が中心であるものの、長期的には中小企業も含めさらなる拡大が見込まれると予測しています。

20160912_1.gif

出所:IDC Japan 国内データセンターサービス ユーザー調査結果 2016.9.12

その一方で、データセンターサービスを"利用しない"理由には、「セキュリティ上の不安」が1位となっており、セキュリティに対する心理的不安を持つ企業も多く、データセンターサービスの利用拡大に向けて大きな課題となっています。

データセンターサービス事業者の選定にあたっては、価格と並んで「信頼性/稼働率」も重視されており、大企業を中心にその傾向が強くなっていまs。


・ クラウド型データセンターサービスの利用が進み、先進的取り組みへの活用も広がっている


さまざまなデータセンターサービスが提供されている中で、コスト削減や導入・展開の迅速化などの需要を背景に、クラウド型データセンターサービスの利用が進んでいます。現在はバックアップやデータ保存など補助的な業務での利用が多いですが、IoT(Internet of Things)やビッグデータの普及と共に注目されているハイパフォーマンスコンピューティングや、全社的な戦略的クラウドファースト環境の実現など、先進的な取り組みへの活用も広がっています。

データセンターサービス市場は、今後10年間はプラス成長を続ける可能性が高いとIDCではみています。それをより確実なものとするために、データセンターサービス事業者には「セキュリティや信頼性に対して利用者が抱く根強い不安感を払拭するための施策が強く求められている」とIDC Japan ITサービス シニアマーケットアナリストの吉井 誠一郎は分析しています。

今回の発表はIDCが発行したレポート「2016年 国内データセンターサービス ユーザー調査」(JPJ40600716)にその詳細が報告されています。本レポートでは、データセンターサービスの利用状況、利用中のデータセンターサービス事業者、クラウド型と非クラウド型データセンターサービスの利用状況、データセンターの立地条件などについての調査結果をまとめています。

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