オルタナティブ・ブログ > 『ビジネス2.0』の視点 >

ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

文部科学省における「未来を切り拓くイノベーション創出に向けた重点的な取組」

»

文部科学省は平成29年度の概算要求を公表しましたが、その中で、文部科学省における未来を切り拓くイノベーション創出に向けた重点的な取組みについて、紹介をしたいと思います。

本取り組みについては、

我が国の未来社会における経済成長とイノベーションの創出、ひいてはSociety 5.0の実現に向けて、その基盤技術となる革新的な人工知能、ビッグデータ、IoT、サイバーセキュリティ等の研究開発等を強化するとともに、我が国の強みを活かし、幅広い分野での活用の可能性を秘める
先端計測、光・量子技術、素材、ナノテクノロジー・材料科学技術等の共通基盤技術の研究開発等を推進する。

としており、概算要求の打ち合わせは以下のとおりとなっています。

◯新たなイノベーションの鍵となる人工知能・ビッグデータ等に関する研究基盤の強化157億円(102億円増)
・人工知能、ビッグデータ等の研究開発を強化するとともに、特定国立研究開発法人等を中核としたデータプラットフォームを整備し、多様なデータの戦略的創出・共有・活用を促進。併せて、その基盤となるデータサイエンス等の人材育成を推進。
◯データプラットフォーム拠点形成事業 57億円( 新 規 )
◯人工知能/ビッグデータ/IoT/サイバーセキュリティ統合プロジェクト 96億円(42億円増)
〔戦略的創造研究推進事業の関連する課題(46億円(6億円増))を含む〕
◯データ関連人材育成プログラム 3億円( 新 規 )

スクリーンショット 2016-09-12 9.55.20.png

出所:文部科学省 平成29年度概算要求

個々の施策の内容は以下のとおりとなります。

◯データプラットフォーム拠点形成事業 5,734百万円※( 新 規 )

理研AIPセンターと連携し、特定国立研究開発法人をはじめとする国立研究開発法人を中核として、様々な研究を通じて蓄積された膨大・高品質なデータを産学官で共有・利活用し、オープンイノべーションを推進するためのプラットフォームを構築する。これにより、ナノテク・材料、ライフサイエンス、防災分野などのデータ解析及び共有・利活用を促進し、新たな価値の創造につなげる。
※ 「防災分野」に係る部分は「10.自然災害に対する強靭な社会に向けた研究開発の推進」と重複

◯AIP※1:人工知能/ビッグデータ/IoT/サイバーセキュリティ統合プロジェクト9,641百万円※2( 5,448百万円)

未来社会における新たな価値創出の「鍵」となる、人工知能、ビッグデータ、IoT、サイバーセキュリティについて、「理研革新知能統合研究センター(AIPセンター)」に世界最先端の研究者を糾合し、革新的な基盤技術の研究開発や我が国の強みであるビッグデータを活用した研究開発を推進するとともに、関係府省等と連携することで研究開発から社会実装までを一体的に実施する。
あわせて、科学技術振興機構の戦略的創造研究推進事業において、人工知能やビッグデータ等の分野における独創的な若手研究者等による挑戦的な研究課題の支援を実施。
※1 AIP(Advanced Integrated Intelligence Platform Project)
※2 「戦略的創造研究推進事業(新技術シーズ創出)」に係る部分は「3.基礎研究力強化と世界最高水準の研究拠点の形成」と重複

Comment(0)