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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

AI(人工知能)などの新産業領域でのクラウド活用

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クラウドサービスの利用は、コンシューマ向けや、ユーザー企業のエンタープライズ向けなどによるPCやスマートフォン、タブレットといった、人が使うデバイスを対象としたサービス基盤としての位置付けが中心でした。

今後はIoTやスマートマシンなど人以外のモノやコトから生成される膨大なデータを処理する新しい産業分野でのサービス基盤としてクラウドを採用する例が拡大していくと予想されます。

「スマートマシン」とは、「自律的に行動し、知能と自己学習機能を備え、状況に応じて自らが判断し適応し、これまで人間しかできないと思われていた作業を実行する新しい電子機械」のことを指します。

スマートマシンを実際に動作させるためには、AI(人工知能)のソフトウェアだけでなく、デバイスやマシンからセンシングや認識技術の実装、データ分析、アプリケーション領域まで広範囲な連携が必要となります。

スマートマシンの多くは、クラウドサービスと連携するようになり、収集したデータやカメラの映像など、膨大なデータを蓄積するようになります。これらのデータを活用したさまざまなビジネスの可能性が期待されています。

AI(人工知能)の領域には、機械学習や画像認識、音声認識、自然言語処理などがあり、これらをクラウドサービスによる共通プラットフォーム上で動作する「AIプラットフォーム」として、デバイスなどとの連携により自律的に動作するスマートマシンが実現します。

スマートマシンは医療や農業、製造など、さまざまな領域での活用が見込まれています。たとえば、がん診断を支援する医療用アプリケーションなど、さまざまな分野でクラウドサービス上のAI(人工知能)を活用した「分野別アプリケーション」が充実し、それぞれの分野で活用されていくことが期待されます。

本格的な普及には、デバイスからクラウド、AI(人工知能)、アプリケーションまで、トータルでソリューションを提供できるインテグレーターのニーズも高まっていくでしょう。

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