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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

IoTにおけるクラウド活用

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世の中に存在するあらゆるコトやモノがネットワークを通じて、相互に通信するIoT(Internet of Things)というキーワードが注目されています。

IoTでは、コンピュータなどの情報・通信機器だけでなく、産業機器から自動車、住宅、家電製品、消費財までが、ネットワークにつながることで、膨大なデータが蓄積されます。

これらの蓄積された膨大なデータの分析やリアルタイムで処理することで、たとえば、家庭やビルでは電力メーターが電力会社と通信して電力使用量を申告するスマートメーターによる消費電力の最適化、自動車では渋滞予測、工場では産業機器の稼働状況の可視化や機器故障の予測や自動制御、個人の場合はウェアラブルデバイスから収集される睡眠や運動などの情報などから健康管理などといったことが可能となります。

代表的なIoTの導入事例として、工事に関わる人、建機などをネットワークでつなげ、精度の高い作業の実現や工程効率化による工期の短縮などを実現するコマツの事例などがあります。

IoTの活用により、ビジネスや生活スタイル、そして社会環境までさまざまな方法で改善(最適化)されるとともに、これまで創造しなかった新しいビジネスを創造する可能性が期待されています。

IoTの仕組みでは、大きく分類すると以下の4つの要素で構成されています。

・モノ(産業機器、自動車、スマートメーター、ウェアラブルデバイス等)
・それらを相互接続するネットワーク(インターネット、VPN等)
・モノが送受信するデータを収集・処理するためのコンピューティング・システム(クラウドサービス等)
・データを処理するためのアプリケーション(BI:ビジネスインテリジェンス等)

クラウドサービスは、モノから送受信する膨大なデータを収集・処理するためのサービス基盤として、欠かせないサービス基盤であり、IoTで提供されるサービスの多くはクラウドサービスを経由して提供されるでしょう。

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