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ERP(統合基幹業務システム)におけるクラウド活用

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ユーザー企業の基幹システムの基盤にクラウドを採用する動きが進む中で、購買から生産、販売、会計などの業務を統合的にパッケージ化したERP(統合基幹業務システム)をクラウドサービス上で利用する「クラウドERP」の導入が進んでいます。

「クラウドERP」とは、ERPパッケージの機能をクラウドサービスで利用し、従来のオンプレミスで利用しているERPと比べて、アプライアンスを購入する必要がなく、過度なカスタマイズを排除することで、導入機関の大幅短縮と、開発・運用効率を高めることで、コストの削減が可能となります。

ERPのシステム更改や新規導入の際に、ノンカスタマイズを基本としつつ、要件定義の初期段階からクラウドサービス上でERPの最小の推奨システム構成でシステム開発・検証・本番運用までの開発期間を大幅に短縮することができます。

グローバルに事業を展開している場合は、海外の拠点ごとにERPのシステムを構築しているケースも多く、クラウドサービスによる集約を行うことで、グローバルでの統合や標準化の仕組みがつくれ、製造業の場合はサプライチェーンのグローバルレベルでの可視化や、全体最適化による開発スピードの向上や生産性向上、業務の効率化などにつながります。また、グローバル展開を予定している場合においても、迅速に展開できるといったメリットもあるでしょう。

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