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オープンデータガイド第1版(1)全体構成とデータ形式

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オープンデータ流通推進コンソーシアムは2014年7月31日、「オープンデータガイド ~オープンデータのためのルール・技術の手引き~ 第1版」である「オープンデータガイド第1版」を公開しました。

データガバナンス委員会・技術委員会が中心となり、公共データをオープンデータとして公開するための参考となるようオープンデータの作成・整形・公開に当たっての留意事項などを「利用ルール」と「技術」の2つの観点からまとめています。

本ガイドについて何回かに分けて整理をしてみたいと思います。

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出所:オープンデータガイド第1版

目次は以下のとおりとなります。

第I部 Getting Started: オープンデータをはじめよう    1
第1章    はじめに    2
1.1    本書の目的    2
1.2    本書の対象読者    2
1.3    本書の構成    4
1.4    用語定義    7
第2章    オープンデータの動向と意義    9
2.1    オープンデータに関する主な動向    9
2.2    オープンデータの意義    15
2.3    本書におけるオープンデータの定義    16
第3章    オープンデータの作成・公開手順    18
3.1    オープンデータ推進組織の設立    18
3.2    現状把握    18
3.3    計画立案    19
3.4    公開作業    20
3.5    公開・運用    22
3.6    改善点の洗い出し    23
補足    データの改ざんに関する技術的対処法    23

第II部 利用ルール編:データに利用ルールを設定しよう    27
第4章    オープンデータで必要となる利用ルール    28
4.1    オープンデータにおける利用ルールの重要性    28
4.2    国際的なオープンデータの利用ルールの動向    30
4.3    日本政府におけるオープンデータ利用ルールの検討状況    32
第5章    オープンデータ利用ルールの概要    38
5.1    CCライセンス    38
5.2    CC-BYライセンス    41
5.3    政府データカタログサイト試行版「DATA.GO.JP」利用規約    48
5.4    CC0    51
5.5    政府標準利用規約(第1.0 版)    57
第6章    利用ルールの比較と望ましい利用ルール    67
6.1    情報利用者の視点からの比較    67
6.2    情報提供者の視点からの比較    68
6.3    オープンデータにする際に望ましい利用ルール    70
参考 第三者の権利が含まれているデータに関する注意点    73
参考 情報通信白書を対象としたケーススタディ    75
第7章    利用ルールに関する今後の見直しの方向性    82
7.1    今後の見直しの方向性    82

第III部 技術編: 機械判読に適したデータにしよう    85
第8章    オープンデータの技術レベル    86
8.1    機械判読に関する解説    86
8.2    データカタログに関する解説    88
8.3    オープンデータと識別子    89
8.4    オープンデータの技術レベル    90
8.5    オープンデータの管理ポリシとメタデータの付与方法    92
第9章    オープンデータのための技術的指針    93
9.1    識別子に関する指針    93
9.2    ファイル形式に関する指針    95
9.3    データに関する指針    95

付録    115
第10章    (付録)オープンデータに関する規格・ツール    116
10.1    データフォーマットに関する規格    117
10.2    識別子に関する規格    124
10.3    オープンデータの作成・編集・公開に有用なツール    127
第11章    (付録)データカタログシステムCKAN    130
11.1    CKANとは    130
11.2    CKANの運用前に検討・準備すべき事項    132
11.3    CKANを用いたオープンデータ登録例    134
参考文献    143

データ公開にあたっては、著作権の発生するデータはCC-BY、著作権の発生しないデータ(数値、簡単な表・グラフ等)はCC0を採⽤することが望ましとしています。

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出所:オープンデータガイド第1版

オープンデータの技術レベルでは、Level0のPDFファイル等での公開からLevel4のRDF、XMLでの公開まで設定し、機械判読性を⾼める観点から、作成・公開するデータ・データカタログ・識別⼦に関してまとめた指標を示しています。

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ファイル形式に関する指針では標準化されたファイル形式で作成・公開することが望ましいとし、具体的には以下のとおり、CSVやJSON、RDFなどのダイル形式やデータ種類をあげています。

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