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「スマートナレッジシティ」という考え方

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今回の震災により、復興に向けた「コンパクトシティ」「スマートシティ」など、再生可能エネルギーを活用し、街をコンパクトにまとめる、次世代環境未来都市への議論が始まっています。現在は、被災地の復旧が急がれていますが、復興に向けた中長期ビジョンを考えると、待ちづくりをどうしていくかは、重要なテーマとなるでしょう。

今回、「スマートシティ」に「ナレッジシティ」の発想を加えて、「スマートナレッジシティ」という発想で検討を進めていくのはどうかと個人的に考えています。

地方中枢都市の知識創造都市(ナレッジ・シティ) 化に向けての政策課題に関する研究(PDF)」によると、ナレッジシティ(知識創造都市)は、「知識産業」および「知識集約型産業」が集積する街として位置づけています。

本資料の総務省統計局が2006年に公表した地方中枢都市における「知識集約型産業」のデータによると、知識集約型産業の割合は、全国平均の全国平均の9.3%に対して、今回の震災で被害の大きかった仙台市は6.41%と全国の主要都市の中で最も低い数値となっています。

今回の震災で、東北地方では、人口流出が深刻な問題となっており、産業の衰退が懸念されます。そのため、工場の誘致など、産業の誘致を特区創設などによる税制優遇や規制緩和によって、人口流出に歯止めをかけ、むしろ、人が東北の街に集まるための仕掛け作りが重要となってくるでしょう。特に、「知識産業」および「知識集約型産業」を誘致し、東北から新産業を創出し、世界に展開できるようなモデルができることが理想であると考えています。

人が集まる街にするためには、サービス面の充実も重要となります。ICT関連では、例えば、自治体や医療、そして教育サービスなど、ICTを活用しながら効率的に利用できるような支援も必要となるでしょう。

以上のことから、「スマートシティ」というどちらかというとインフラ部分の充実と、「ナレッジシティ」という情報の集積地としてのサービス部分の充実の双方が求められているような気がしています。

つまり、これらのキーワードを足した「スマートナレッジシティ」のあり方が、今後の東北復興に向けた重要なテーマとなっていくのではないかと感じています。

 

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