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「グーグルの働き方」と「新型うつ病」

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日経ビジネスアソシエ(2009.10.20)を購入しました。目的は、【特集1】の『最強集団の”最速”仕事術 グーグルの働き方』を読むためです。これまで、グーグルの職場に関する記事や書籍を何度か読んだことがあるのですが、今回改めて、読んでみることにしました。

本特集のポイントの部分をいくつか引用をしてみたいと思います。   

豊かな創造性と高い生産性を両立するグーグル社員たち。彼らは肩書きや年齢と関係なく、オープンに議論し、助け合う。ネット時代を生きるビジネスパーソンにとって働き方の手本がここにある。

全社員が上下の分け隔てがなく、情報を共有し、議論することで、オープンでフラットな文化を創り出す。(中略)グーグルの人たちは、とにかくよく働く。雑用を極力排除し、創造的な仕事に時間を割く。社内にはたくさんの遊び道具が溢れ、イベントも盛りだくさん。仕事や職場を楽しみながら、大きな価値を創造している。

そして、オープンでありフラットといったグーグル社員の働き方は、あなたの明日の働き方である。という文言もあり、グーグルの働き方を賞賛するような文言が並んでいます。

対照的だったのが、【特集2】の『若手に広まる「新型うつ病」』です。ここ数年で主に若手を襲う「新型うつ病」が急増しているようです。「新型うつ病」とは、状況に応じて症状が変化するうつ病のことです。

「新型うつ病」が急増している背景として、仕事のノルマの急増や成果主義の導入。組織のフラット化が増え、部下をフォローできない状況となっていること等があげられています。

これまで日本の雇用環境は年功序列の色合いが濃かったのですが、成果主義や組織のフラット化が重視されたことによって、今、そのひずみが出てきていという指摘をよく耳にすることがあります。

日経ビジネスアソシエはこの対比する特集を組むことで、何をメッセージとして伝えようとしているのでしょうか。改めて働き方について、考えさせられる二つの特集でした。

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