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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

Joi Labセミナー (David Isenberg氏講演)に参加して

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5月13日、伊藤 穰一氏が主催するJoi Labセミナーに参加させていただきました。今回は、David Isenberg氏の講演でした。テーマはインターネットのオープン性とその成功、そして現在インターネットを迎えている危機と未来についてでした。David Isenberg氏がAT&Tに勤めていた時に、『スチューピッド・ネットワーク(愚かなネットワーク)の台頭』の論文を発表したのは有名です。

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今回、David Isenberg氏と伊藤 穰一氏のコンビネーションは非常に刺激的で、通信のインフラレイヤからインターネットそしてWeb2.0に代表されるプラットフォームまでの幅広いレイヤで議論されました。垂直統合や水平分散の視点、そして、これからインターネットやモバイルビジネスの可能性や方向性等興味深い内容が盛りだくさんでした。

参加者の方々も積極的に質問をされ(ほとんどが英語でした・・・)、なかなかハイレベルでついていくのが精一杯でした。オルタナティブ・ブログのブロガーの折田さんも参加されていました(初めてお会いしました)。

最後に、日本のNTTのあり方について会場から質問が出て、議論が結構盛り上がりました。David Isenberg氏は、NTTは個々の会社がもっと小規模になり、自由な競争化でその技術力を発揮していったほうが良いのではないかという意見、そして、伊藤 穰一氏は、NTTの中には、電話交換機からインターネットの世代まで特に世代間のギャップが大きいという指摘もありました。NTTはもっともっと進化していくこと、そして市場と競争をしていくことが期待されているのでしょう。

最後に、伊藤 穰一氏から、まとめのコメントがありました。日本はブロードバンドは恵まれた環境にあり、NGN等の新しいサービスも出てくる。これから戦略的にイノベーションをしていくためには、出てくるサービスを良くしていこうとすること、そして、インターネット等を一番理解している我々の世代が、世の中を変えていく気持ちと行動をもつことが大切であると言うような趣旨のコメントをされていました。

2時間半にも及ぶ内容をちょっとブログに書ききることができないのですが、近いうちに、講演内容の全記録が動画でアップデートされるようですので、是非ご覧ください。 確認次第URLをご案内します。

Joi Labセミナー運営事務局の山崎さん、どうもお疲れ様でした。


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